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UIデザイナーやデザインリサーチャーを目指したい学生の長期インターン生を募集するにあたって考えていること

こんにちは、DSCLのリサーチャー / デザイナーの平野です。こういったことは「note」じゃなくて「Wantedly」でやれよ!と突っ込まれそうですが、これ以上、デザインに関する物書きをバラバラと色んなサービスに撒き散らしたくないので、noteで書いています。事務的な情報は、全てフォーム側に書いてあります。この記事では、どんなことをしているのか?どんなことを学べるのかみたいな内容にとどめたいと思います。

ただし、この内容をnoteでやって良いおこないだったのか(noteユーザとしてのモラル)、利用規約に引っかかるのか? などちょっと迷った部分もありましたので、もし、ふさわしくないコンテンツであれば、運営の方、遠慮なく削除してください。

この度、DSCLではプロジェクトに参加しながら、実務経験をする長期の学生インターンを若干名(1名〜2名)募集しています。将来、UIデザイナーやデザインリサーチャーを目指したい学生にむけた長期実践型のインターンとなりっております。

詳細な応募条件などは、フォームに記載しています。記事の最後にフォームへのリンクがありますので、もし、文章を読んで共感・興味を持った学生の方はご応募ください!

ちなみに平野のパーソナリティは、下記の記事をご参照下さい。

デザイナーのパラダイムシフト
Design School Kolding までの軌跡(絶望編) ※ Mediumの記事
Design School Kolding までの軌跡(希望編) ※ Mediumの記事


1:まずはじめに!

今回の募集は、美大生限定ではありません。美大以外でも、本気でデザイナーを目指したい意欲がある学生であれば奮ってご応募ください。もちろん、現役美大生も大歓迎です!今まで、僕が書いてきた記事で、あらぬ誤解をされている方がいたら、困るので少し補足しますと、僕は「美大至上主義」ではありません。もちろん「表現をバックグラウンドにもつデザイナー(いわゆる美大出身のデザイナー)の可能性を広げていきたい!」みたいな願いはあります。それは、僕がそこ出身だからです。何か恩返しをしたいというだけです。

間違っても、美大卒以外、デザイン学科卒以外、デザイナーやるなよ!なんてことは思ってはいません。(※確かに、色々と病んでいた時期はありましたが…)そもそも、僕にデザインの「基礎」を手とり足取り教えてくれた人。僕にデザイナーの心得(マインドセット)を教えてくれた人。両名とも、デザイン学科出身ではありませんでした。プロフェッショナルになるのに出身が〇〇だ!みたいなものは、関係ないと思っています。

その一方で、美大生にはいわゆる「審美眼(Esthetic)」「手で考える癖(Think with your hands)」「真面目にふざける遊び心(Serious Play)」といった、謎の特殊能力を自然と身につけている学生が多いのも事実です。これらの能力は、現代社会の生活では、なかなかに手に入りずらい能力ですが、日々の鍛錬を重ねれば、開眼すると、僕は考えています。

日々の鍛錬とは、例えば、電車やカフェで見かけた人の人生を勝手に想像する遊びや、表現物を見たら何を意図して作ったのかを考える癖、じっくりモノゴトを見るために、描く(スケッチ)練習などです。もちろん、AdobeやSketchを学ぶことも大切です。
多くの美大生は、説明行為のような、言語化する作業は超不得意です。特殊能力と引き換えに、みんなが当たり前に持っている力を得る機会を失ったのでしょう。もちろん、社会に出て、誰かと一緒に仕事をする以上、否応なしにその能力と対峙しなければなりません…。


2:DSCLのインターンの強み、何を学びとるのか?

ちなみに、弊社の過去のインターン生4名(旧名:学生アルバイト)の実績は下記となっております。

・DMM.com(デザイナー採用)※2018年3月卒業見込み
・コロプラ(デザイナー採用)※2017年3月卒業
・地方公務員 ※2017年3月卒業
・IAMAS大学院進学 ※2018年3月卒業見込み

みなさん、第1希望の企業または組織に進んでおり、僕らも安心しています。最近ですと、友人がテレビ局に就職した時の面接での対応に力を貸せたことや、東京銭湯 - TOKYO SENTO -がグッドデザイン賞に応募するにあたり、デザインの言語化のお手伝いができたことなどが、挙げられます。

詳細は、別の機会に譲りますが、よく知り合いのデザイナーさんや、美大の友人から上手くデザインを説明できない。といった相談を受けます。なお、基本的に成果物の品質が良いことは大前提です。

僕は、大きく2つの原因があると考えていて、ひとつは、デザイナーが思ってもいないことを言葉にして、嘘をついて説明しているパターン(違う人が最初のコンセプトを考えたりしている時によくあるやつ)もうひとつは、Why, How, Whatが混ざって説明しているパターン。このパターンの場合は、Why、How、Whatを軸にデザインしてきた行為を分解するところから、始めます。

例えば、感情的な言葉(形容詞)を上手にWhyに落とせると、上手く伝わります。反対に、WhatやHowに形容詞を多様すると、詩的になります。Whatは名詞、Howは動詞で語った方が伝わりやすい、と僕は考えています。

なお、平野は現在デンマークで在外研究中ですので、当面の主な指導は現場責任者である白砂となります(※2018年7月帰国予定)。

ちなみに、白砂は美大出身ですが、デザイン学科ではなく、芸術学科出身(あえて言えば“文系”)です。しかし、弊社でたくさん学び、努力を重ねた結果、いまでは立派なデザイナーとなっております。最近のお仕事では、RICOH THETAのUIデザインの開発支援などを担当しております。

もし、弊社のインターン生になった場合、最初の仕事は、iOSのガイドラインを読んだり、マテリアルデザインのガイドラインを読んだり、デスクトップリサーチのお手伝いをしたり、アプリ調査したり、提案書類つくるのを手伝ってもらったり、そういったところからスタートする予定です。

※なお、残念ながら、弊社では、場外ホームランを狙うようなデザイン(スターデザイナーになれる学び)については、教えることができません。僕らがそういった、デザイナーではないからです。
しかし、きちんとヒットを打つためのデザインの学びはできるかと思います。ヒットが打てるのであれば、少なくともデザイナーとしてご飯を食べていくことはできると考えています。もし、スーパースターを目指したいのであれば、そのような方々の元で学ぶのが一番だと思います。


3:さいごに

2017年12月現在。大学1年生、大学2年生の学生を優先採用します。なぜならば、3年生は就職活動が始まってしまうから、4年生は卒業制作・研究があり忙しくなるからです。
ただし、現在休学中であったり、このまま、DSCLで修行してから、2年後にYahoo!に応募します!みたいな方は、その旨を備考欄に記載の上、ご応募ください。


2018年に何か新しいことを始めたいと考えている学生の方
ぜひ、お待ちしております!

【DSCL 学生インターン 応募フォーム】
(たくさんのご応募ありがとうございました!2018/01/02)

サポートも嬉しいですが、twitterフォローでも十分嬉しいです! https://twitter.com/hiranotomoki