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世間が僕に見せてくれている

コロナ禍の方がよかった。

「コロナ、大変だ。
みんなで警戒しよう。
コロナのせいで経済が!
外出は控えて。
活動的になってはいけない。
鎮静な日々を送りましょう。
大切な人以外との
接触は控えましょう。
マスクしてね♪」

そんな日々でした。

もう徐々に、
そんな大言壮語が
効かなくなってきている。

この創られた風潮を
ネガティブにも、
ポジティブな観点でも捉えられる。

それは、
徐々に世間が元に戻ろうとする流れを見て、
ネガとポジが反転する心の実態で感じる。

ネガティブに創り出された風潮、
あれはじつは
ポジティブに利用してたんだなぁ…。

ポジティブに利用していたあの風潮、
あぁ…元に戻ってしまうのか。
と、ネガティブな
しんどい現実が帰って来る。

*************

「コロナ禍」という、
ネガティブな現実を推進したのは、
僕自身の閉塞感だった。

頑張って、
活発に振る舞わなければ
音楽家として生活が成り立たない
強迫観念。

いろんな人に会って、
いろんな人とアポとって、
いろんな
ワクワクするであろう、
ニーズがあるであろう
イベントなどを考えて。

仕事として成り立つ金額を考えて、
集客を考えて。

人と会わねば。
自分の価値を示さねば!

*************

そんなふうに
「ねばねば」と考えながら、
10年以上、
ずっと叶わない日々だった。

平日はいつも、静かな公園で、
気兼ねなく、我が物顔で練習している。

土曜、日曜、
舞台を仕事とぶっている
自称プロミュージシャンが、
野球やサッカー、家族連れ、デートで
賑わう公園で居場所を見失い、
静かで独り、大きな音を出せる場所を探す。

「休日が稼ぎどきだから」と言っている、
仕事が確立された
人気のお店や、友達の舞台へ、
お客さんとして
伺うことも多かった。

*************

音楽という産業への需要も
すでに激減していることもわかっていた。

何かに商用利用しようと音楽を持ち寄るなら
たくさんの無料素材がある。

「ライブハウス」なんていう建物を見かけると、
遺跡のように見える。

飲食店などでライブさせてもらっても、
お互い、集客が伸び、
何か次に繋がるわけではなかったことも
徐々にみなさん実感されてきたはずだ。

少なくとも「僕」とのご縁あった方々へは
そんな感じが湧いた。

「CDの売り上げって助かるよね」
なんていう友人ミュージシャンの会話を尻目に
いつも減らない荷物を抱えての帰宅だった。

*************

何もかも
賑わうことを否定し、
粛々としていることが推奨された。

僕が仕組んだんじゃないかと想った。

想ってはいけないことを想った。

*************

2019年の
消費税の値上げと共に
限界を感じた。

社会の限界を感じた。

お金や、仕事を求める社会に
限界を感じた。

だからって、
この先どうするんだろう?

「戦争」かな?

いろんな守れない約束を
御破産にするには
「戦争」が最適だろう。

でも、

殺人行為を社会的に正当化するには
僕らの時代は
「平和教育」を刷り込まれている。

どんなことがあっても
戦争はいけないし、
「戦争」と「殺人」はイコールで
許されざる「罪」として
教育を受けている。

*************

そこへ
「未知のウィルス」が
自然界からやって来た。
と、設定された情報が世界中に流れた。

「そうきたか!」
と、どこかで歓迎する心が在った。

*************

さて、
そろそろ呪縛が
解けようとしている。

一時は静かになった公園も、街も、
賑わいを取り戻している。

空白を取り戻すかのように
いろんな催しの話が
舞い込んでくる。

*************

賑わっていたあの頃へ
時代が仮に戻ろうとも、
あの頃すでに居場所を失っていたことを、
今更ながら思い出す。

そして、
この3年間、
世の中が激変したこと。
それを経験したこと。
こんなに「当たり前」が
変わり得る現実を
けっきょくしばしば
見せつけられている。

世間が僕に
見せてくれているんだ。

こんなに変わり得る世間。

そして、
この世での
人生のステージを
じょじょに変化させる
この身。

あの頃が
本当は
本音を言えば「よかった」
と告白するのなら、
そこに
僕自身の人生を
留めればいいんじゃないか?

*************

おそらく、
でもかなり確信的に、
この心は
僕だけの声ではない。
と思っています。

だったら何で
あんな騒動を受け入れたのか。

いつまでも受け入れて、
ワクチン打って、
マスクしてるのか?

ただ、
いろんな心を持ち寄った
今を生きる一人ひとりが
関わり合う今。

潮流を感じているだけです。

今後も
「何か」は
起こり続けるでしょう。

誰かが
何かを起こし続けて、
変わったり、
変わらなかったりするでしょう。

マスクして
大人しく、
なるたけ人と関わらず、
静かに生きたい僕がいます。

マスク外して、
のびのび、
生き生き生きたい僕もいます。

見知らぬ人と、笑顔を交わし、
ついでに、
今回の騒動で得た、
「金になるとか、ならないとか、
本当にそこではなかった」
という実感を連れて、
「お金がないと生きていけない」
なんていう、
窮屈な概念と、
その概念と共に有る
今の世の中を変えていけたら。

そんな風に
想っているのです。

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