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韓国語音源「ひとつ」に寄せて

2010年に初めて韓国へ行きました。

出逢う韓国の友達がなぜかみんな
「原宿の宮下公園のホームレスを排除してNIKE公園が作られる」問題を知っていて、
「高尾山にトンネルが掘られて生態系が崩れる」問題も知っていました。

日本人もほとんど知らなかったですよね?

オーガナイズしてくれた友達に連れられて
「ドリバン」という定食屋さんが都市開発のために悪条件で立ち退きを迫られている。そこにアーティスト達が籠城して祭りをしながら反対運動をしている。そこで演奏する。
「ソンミ山」という山を削り取って、一大学園都市を作ろうとしている政府に反対する集会で演奏する。(麓に十分な地元の学校があるらしい)

そんな場所でなぜか演奏する機会を与えられ、笑顔と罵声が飛び交う中、
「あぁ ぼくらはお祭りをしているんだなぁ」と、生きるエネルギーを感じて「10. どんぶらこ 출렁_출렁」を歌いたくなった僕は、韓国にいる2週間、一生懸命公園で韓国語を勉強しました。

当時の日本から見た韓国の情報イメージは、
経済発展が著しくて、そのうち日本を追い抜くだろう。
そんな感じだったと思います。

でも韓国で知り合った友達は「商売人の大統領が経済優先で滅茶苦茶なことをしている」と言っていました。
この意見も韓国では二分されていたようです。

懐かしいなぁ・・・
そのとき「僕って、どこへ行っても僕の友達みたいな人とばっかり出逢うなぁ」と思ったものです。

それから最低、年に1回は、出会った友達を大切に想いたくて
韓国に行くようにしています。

毎年、出逢いは変わりながら、話してみると共通の友達も多い。
そんな渡韓歴です。

それでも2012年かな・・・
何度目かの韓国、まだ弘大しか行ったことがありませんでした。

初めてソウル駅、高速鉄道で釜山まで行くために降り立ちました。
高速鉄道に乗るまでの時間がたくさんあったから、駅の外に出てみました。
そしたらものすごい異臭。澱んだ空気、ホームレス達。
しかし、まったく背景や、気持ちがわからない。言葉もわからないからコミュニケーションもとれない。
何か関わりたい。一人ひとりの存在を知りたい。
と立ち尽くしました。

そして今想い返すとたしかにあのとき想ったのです。
「日本にもこんな場所がたくさんある。文化背景も共有しながら、言葉も通じあいながら、変えていく力を持つことが出来る。日本へ帰ろう」

そのときから、やたら海外へ行って経験値を積んだ気になることを辞めました。
そしたら3年くらいご無沙汰しちゃったのかな?

千葉から大分の山村の古民家を修繕して住むようになり、結婚して子ども生まれ・・。

今は「ここが日本だよ。便利で清潔なTOKYO、KYOTOだけじゃない。
是非とも日本の田舎、昔ながらの暮らしが残る”耶馬溪"に遊びに来てほしいな」
そんな暮らしをしています。

子どもも4歳ともうすぐ2歳。
そろそろまた韓国との交流も拡げていきたいな、と思っています。

2019年5月24.25.26日に韓国ソンジュという場所で
「東アジア地球市民村」というイベントが開催されるそうです。
https://www.facebook.com/East-Asia-earth-village-1016893718493723/

これに参加しようという思いと、またどこかで演奏活動が出来たらいいな、と思い、韓国語で歌ったアルバム「ひとつ」を
このnoteマガジンでシェアさせていただきます。

*noteは音源を紹介したり、保存したり、とても便利だと思います。
でもnoteは完全に日本国内使用向けですよね?
なので、韓国では開けない、聴けない。とか、
韓国ではnoteに似た、こんなSNSやブログのサービスがあるよ。
っていうことを知っている方がいたら教えてください。


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