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🌸老舗旅館6代目女将になって🌸そのまんまでいいんだよ🌸

私が過ごしてきた旅館での日々。

社員と多くの時間を過ごさせていただきました。
素敵な出会いがあり、素敵な思い出がいっぱいあります。
そして、社員から教えてもらったり、心を癒してもらったこともとても多くありました。
その一つの「心癒されたこと」を今日は書かせてくださいね。

先日のブログでは、
「私は変わりたい」と必死になっていたことや
「人は変われる」と信じていることを書いてみました。
その反面、
「そのままでいいんだよ」と言っていただけることに安堵する私がいるのも本音のところです。
また、相談してくださった社員たちにも「そのまんまで大丈夫!!」と思い、伝える、ということが多かったことも事実です。
お読みくださってる方は、とても矛盾しているなぁ、とお感じになると思いますが、、、、私もそう思います。。。。

以前の書きましたが、
サラリーマンの娘であり看護師として働いていた私。
老舗旅館には似つかわしくなさそうで未熟な私が、
そんな私は、嫁いだばかりの頃、何も知らない状態。
とにかく主人の考え方に沿うようにしたり、
主人の言う通りにすることがやっとで、
主人に必死でついていく感じでした。
そんな自分を変えたくて、変わりたくて、
日々、専門の方に教えていただいたり、自分で学んだり、本を読んだり、研修に出かけたりしながら、学びを深めていくと、
色々な変化が自分の中で起こりました。
ふと気づくと、自分自身の価値観が変わってみたり、
女性ならでは旅館の見方が前面に出てきたり、
お客様との会話から気づけた考え方が膨大になってみたり。
感覚的なものや心理的なものも、ふつふつと湧いてきました。
それを社長である主人と話しをすると、
やはり
自分自身の未熟さにがっかりする事が多く、
精神的に凹むこともありました。
その状況が、あまりにも大きく現れた時があったのですね、、、、、。

余談ですが、、、
実は、そんなに強くないんですよね、、、私。
ちょっとしたことでも、凹みグセがあるんですよねぇ。
(それもいまだに改善したいとこ、、、かも、、)
昔からいつも泣いてばかりの子ども時代。
大人になっても女将になっても
何だかいつも泣いてばかりだったかなぁ。
なんちゃって。。。

その状況になった時、社員が皆帰った後の事務所での出来事でした。
私は、ひとりぼっちでパソコンに向かって仕事をしていたのですが、
実は、全身「心の後ろ向きオーラ」が出ていたのでしょうねぇ。。。
その時、自分自身の考えの甘さや、自分の精神の弱さや頭脳の弱さに、幻滅していて、
「どうして自分は、こんなんなのだろう、、、
どうして、いまだに成長しないのだろう、、、
何をやってもダメな私、、、、
きっとみんなに迷惑をかけている、、、
情けない、、、」
と言ったような「負のスパイラル状態」だったのでしょうか。。。。
(今でも思い出すだけで、うわぁ、、、情けない姿、、、、、と凹んでしまいそうなのですが、、、。)
その時、ガラガラガラ、、、って裏玄関の音がして、、、、。
大学卒業後入社して、一年ほどたった社員のりんちゃんが、忘れ物を取りに事務所に戻ってきたのです。

りんちゃんは、いつも自分自身に自信が持てなくて悩んだりすることも多く、
仕事でのことも、自分を責めてしまう事が多くて、私がいつも寄り添い続けていた女の子。
どちらかと言うと、「いつも物静かで泣いてばかりいる女の子」でした。

彼女が、私のそばに近寄ってきて、
「女将さん、大丈夫ですか?」って。
私があまりにもひどい顔をしていたから心配させてしまったのですよね。
もちろん彼女には弱いところを見せたことがなくて、
いつもは私が悩みをきき、相談にのり、励まし、、、だったのだけれど、、、、。
その日は、私の恥ずかしい失敗談やらダメさ加減を聞いてくれる彼女に、
ついつい「今日は、彼女に本当の私を見せちゃえぃ!」と開き直って吐露してしまった私、、、。

彼女は、一生懸命聞いてくれていて、、、いつの間にか彼女も涙がポロリ、ポロリ、、、、。
そして、ひと回り以上も年の離れている彼女から、こんな言葉をもらいました。

「女将さん、、、
女将さんは、ダメじゃないです。
いつもの女将さんでいいと思います。
私もみんなも、、、
いつもの女将さんじゃなきゃダメだと思います。」
と、、、、。
さらに
「『そのまんまでいいんだよ』っておかみさん私に言ってくれたじゃないですか。
今日は、女将さんに対して私がそう思いました。
だから言います。ね」

『そのまんまでいいんだよ』

彼女からの言葉は、多くなかったのですが、
とても心に響く「思い」をたっぷり受け取りました。
彼女は、物静かに仕事に向き合っている日々、
その中で色々な考えを育んでいてくれて、
私に対する思いを抱いてくれていたとのこと。
感謝感謝のあの日、あの夜、あの瞬間、、、、。
心癒された思い出になりました。
それからも、たまにお互いの夢を話したり、悩みを打ち明けあったり、、。
多くを語らない中でも、心癒される言葉をくれる子。
今でも、彼女に癒されているんですよ。。。。

「人は変われると信じている」私ではありますが、
それは、矛盾、ではなくて、実際には、
その人、その事柄、そのシーン、などなどによって、
「変わらない方が良い」こともありますし
「変われない」こともあります。
もちろん、強制的に他人が関わっていくことではないと思います。
自分自身が、変わりたい、と思ったときに、
支えたり叱咤激励などの関わりを持てることがベストなのではないかと思います。
「そのまんまが良い」ということも真実であり、
「そのまんまで良い」ということも信じている私です。

私自身が、支えてもらえた言葉。
色々な方々から色々なシーンで、このようなお言葉をいただきました。
「今のままでいいんだよ」
「そのままでいていいんだよ」
「ありのままでいいんだよ」
私にお心をよせてくださった方々に心から感謝しています。

「このまんま」
こんな私ですが、これからもどうぞよろしくお願いいたします。


🌸ブログ更新しました🌸
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