いつかしっかり書きたいこと
今日、私はお母さんの年齢を超えました。
いつか、しっかり書きたいことがあるんです。
お父さんやお兄ちゃんや隣のおばちゃん、他にお母さんを知っている人たちにちゃんと話を聞いて。
その日は、小学校の終業式でした。
12月24日。クリスマスイブ。
当時、まだ小学生だった私からするとお母さんはしっかり「おばさん」だったし、周りの人が口々に「まだ若いのに……」と言っていたのを不思議に感じていたことを、覚えています。
でも、お母さんの年齢をついに超えてしまった今。お母さんにどれだけ「心残し」があったのか、考えるだけで胸が詰まります。
だからこそ。
いや、娘が一方的に思っているだけだけど、もう適当に生きていくことは私にはできないのです。(散々、好き勝手生きてきてなんですが)
まだ、コロナ前。
お父さんの傘寿(80歳)のお祝いで、地元の温泉施設に兄2人と4人でお泊りしました。いわゆる「一親等のみ」の状態では、10数年ぶり?の集まり。
夕ご飯を食べて、温泉入って、部屋に戻って、お父さんにプレゼント渡したり、施設の方からいただいたケーキを食べたりしていたとき、ふいにお父さんの口から、お母さんと出会った頃の話が出たのです。
私は、その話が忘れられなくて。(お父さん曰く、お母さんがお父さんに先に惚れたようだけど……これは取材しがいがある!)
もう一度、ちゃんとお父さんに聞きに帰りたかったのに、直後のコロナ爆発。今年は3年ぶりに帰れるので、ボイスレコーダーを持参しようかと思っています。
それを、ちゃんと形に残したい。
お母さんが生きた証。
私は子供すぎて、なにもできなかったから。
お兄ちゃんや私が元気でいる限り、孫も元気でいる限り、血は途絶えないかもしれないけど。ただの私の自己満足かもしれないけど。
「オラやだで~!!」という、お母さんのバカでかい声が聞こえてきそう。
そんなお母さんでした。
お葬式の日「町の灯りがひとつ消えてしまったようです」と言ってくれた、お母さんのお友達の言葉を今でも思い出します。
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