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Nothing Compares 2U 

美しい肉体と研ぎ澄まされた眼光、魂に突き刺さる歌声、一つも狂いのない完璧なパフォーマンスだ。

私は16歳だったのか。世界中の人々が魅了されたように、私もこの曲にコテンパンに魅了された。おかげで、現在まで30年以上自分の十八番はこの曲となっている。

失恋をしたときには中森明菜の「難破船」とシネイド・オコナーの「Nothing Compares 2U」が傷ついた心に共鳴し助けてくれた。

私にとっても大事な一曲でありつづけた。

何とも、何とも自分の子供が先に死んでしまうなんていう人間の抱き得る最大の悲しみを体験した人にかける言葉も見つからない。

「Nothing Compares 2U」なのだから、かけがえのない人が自死を選ばずに此岸に踏みとどまる術はないのだろうか。

失恋じゃなくても私にとっては母も、子も、夫も「Nothing Compares 2U」であり、我が子にとっては本当に私がただ一人のお母さんであり「Nothing Compares 2U」である訳だから、私は唯一無二のお母さんとしてこの身が枯れ果てるまでこの身を使い切りたい。自死はしないし、心身の健康を第一の基本としてこの身を使い切りたい。

シネイド・オコナーさん、いままでありがとう。ご冥福をお祈りいたします。安らかにお眠りください。


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