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女の恋は上書き保存、男の恋は名前を付けて保存 39

 理佐は、暫く何もなくなった、壁を眺めていた、ふと我に返ると正面のレセプションへと向かう。そこはいつも数人の女性がいて、各オフィスへの来客を捌いている。
理佐が近づくと、彼女たちが笑顔で理佐を迎える
「いらっしゃいませ、どちらへお越しですか?」と一人の女性が理佐へ尋ねる。
理佐は、来客でない旨を彼女に話すと、絵の事を問い合わせる。彼女は、少しお待ちくださいと言って、上司らしい別の女性に問い合わせた、するとその女性が直接理佐へ答えることになった。
「あの絵ですね、近く館内の改修工事にとりかかりますので、移設して別の場所に保管しているようです。」と答えた、理佐はどこに保管してあるかと聞くと
「私どもでは詳細はわかりません」と笑顔だけども、事務的に答えた。



ふと気づくと、明かりをつけるのをわすれていた、リビングは既に真っ暗で外からの明かりがほんのりと室内を照らしている。
ソファに座ったまま、見る外の夜景が美しい、東京タワーが今日は七色にライトアップされている、たしかこのマンションを買っとき、理佐がこの夜景をとても気に入って購入を決めたことを思いだした。あわてて、リビングの明かりを点けると、たちまちその夜景は姿を消した。


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今宵も、最後までお読みいただきありがとうございました。

もう少し、続きます・・・・・

お付き合いくだされば幸いです。

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