hirotaka kuno

アート、服、料理、音楽そしてたまに、本当にたまに教育について文章を書きます。あ、服も料…

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アート、服、料理、音楽そしてたまに、本当にたまに教育について文章を書きます。あ、服も料理も音楽も、教育もアートか……。

最近の記事

ああ コムデギャルソン

久しぶりにコムデギャルソンのものを買った。 それを使ってみて、 これはコムデギャルソンそのものであると思ったので記録しておく。 買ったのはコムデギャルソンオムプリュスのリュックである。 色はプラック。 届いたときは、あまりにペラペラで軽く、驚いた。 形はシンプル極まりない。ものを入れる場所はたった2つしかない。 背中があたるところににパッドもない。 そのままおいておいたら、くしゃくしゃな、ただの黒いナイロンの袋にしか見えない。 さっそく腕を通してみる。鏡で確かめる。

    • コムデギャルソン

      コムデギャルソンといえば「黒」であるが、私は「紺」こそがコムデギャルソンであると信じて疑わない。 コムデギャルソンこそが正しく「日本の紺」である。

      • わがコムデギャルソン

        自分にとって、コムデギャルソンは特別なブランドである。 ここで特別なブランドの1つであるとあえて書かないのは、コムデギャルソンのかわりになるブランドが自分の中にはないからであり、大学時代にその存在を知ってからはや30年以上、自分にとっては「何者にも代えがたいもの」であり続けている。 コムデギャルソンのエピソードについては今さら語るまでもないが、私がそのアヴァンギャルドさに驚いたことが2つある。そしてそれはどちらも服のことではない。 1つめは、「黒い香水を作ろうとしたこと

        • 服について②

          結局自分は服が好きなのだと思う。 新しい服を買うとワクワクするし、グーグルでその服について調べて着こなしとか見るし、手持ちの服とどう合わせるか考えるし。 服が本当の意味で好きになったのは、あまたのデザイナーがそのきらめきをふりまいていた80年代後半にさかのぼる。そのころ大学生だった私は、お金もないくせに、マルイに通い詰め、クレジットでデザイナーズブランドを買い漁っていた。その頃好きだったブランドは、pashu、be released、クードゥーピエなど、他の友達が選ばない

        ああ コムデギャルソン

          アンドリュー・ワイエスと平松麻

          11月上旬、新潟へ出張に出かけた。新潟には、前川国男建築である新潟市美術館があることを知っていたので、出張のついでにのぞいてみることにした。 美術館では、アンドリュー・ワイエス展が行われていた。 作品集は見たことがあるが、実物を見るのは初めてである。作品集は、私の苦手なアメリカンカントリー写実主義的(そんな言葉があるのかどうか知らないが…)な感じだったが、前川国男に興味があることもあり、思わず入ってしまった。 しかし、あまりなじみのない水彩画であるにもかかわらず、その筆

          アンドリュー・ワイエスと平松麻

          服について①

          服について①

          8年前の今日

          14:45 自分は6年生担任で、体育館で卒業式の練習をしていた。その時、いつもの緊急地震速報が鳴ったのだが、地震がきたためしがなかったので、まったく信頼していなかった。 でもその時は違った。 体育館の上にある可動式のバスケットゴールが左右に大きく揺れている。 体育館の重いピアノが動いている。それを音楽の教員が押さえている。 パイプいすの中にもぐった子どもたちの泣き声が聞こえる。 すぐに校庭へ避難するという指示を出したのだが、校庭近くにあるプールから、揺れのせいで水が

          8年前の今日