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ああ コムデギャルソン

久しぶりにコムデギャルソンのものを買った。

それを使ってみて、
これはコムデギャルソンそのものであると思ったので記録しておく。

買ったのはコムデギャルソンオムプリュスのリュックである。

色はプラック。
届いたときは、あまりにペラペラで軽く、驚いた。
形はシンプル極まりない。ものを入れる場所はたった2つしかない。
背中があたるところににパッドもない。

そのままおいておいたら、くしゃくしゃな、ただの黒いナイロンの袋にしか見えない。

さっそく腕を通してみる。鏡で確かめる。

別にたいしてスタイリッシュにも見えない。丸っこい。

「失敗したか」
そう思った。

でもくやしいので、ジムに行くための道具を入れてしょってみる。

「あれ?」
重さを感じない。背中にぴったりとくっつく感じ。

姿を鏡にうつしてみる。

「あれ?」
細長くなっている。かっこいいぞ。

このリュックは、マチの広さが他のリュックと全く違う。縦幅と横幅に比べ
異常なくらいマチが広くとられている。それにより、ものを入れることによってリュックの底面が下がり、全体が細長い形になる。もともと細長いのではなく、入れるものに引っ張られて長くなるのである。
そして重心が下がり、パッドを全く使用していないため、体に沿うようにくっつくことで重さを感じないつくりになっているのであった。


「中にものが入って初めて心地よさに気付く」
「どんな形のものも受け入れる」

コムデギャルソンは、世界的な成功を長年にわたって継続している稀有なファッションブランドの1つであるが、こんなところに極めて日本的な感覚を感じたのであった。

さすがコムデギャルソン。





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