🌏21【世界】THE WORLD.
真っ直ぐ2号線を走るだけなのだから【目的地】へ迷わずに行けるはずなのだ。
それでも迷う時は迷う…と言うよりも迷わされるのだ、“何者か”に。
そんな訳で「浜西神明神社」に行くつもりが“呼ばれた”のか道に迷って出会った神社がある。
大きくて立派な鳥居と、昇龍の如く空に向かう階段が目を引く。
ふっとバイクで通り過ぎただけなのに強烈に心を奪われた。
信号待ちになったのなら兎も角、予定が押している上に道に迷って少々焦っていたのに、走馬灯の様に通り過ぎて行くはずの景色が私の心に絡みついて来たのだ。心…いや魂かもしれない。
【青龍神社】 青い龍に縁があるらしいと最近何となく思っていると“コレ”だ。
心の中に居た存在が具現化したのでは無いかと思えて来る。
勿論、神社に住う龍神さまに言わせれば「ずっとココにいたよ」って感じだろうが。
結局、この日は時間もなかったので別の日にお参りする事にした。
少女たちとのお話はこちら▲
4/14(日)「浜西神明神社」で少女たちとお話した後の帰り道、空腹に耐えかねてコンビニに入ると“近くに居る”事を感じた。
携帯を取り出しMAPを確認すると「青龍神社」まで数分で行ける場所に自分がいると気付く。
ふむふむ、「今日来い」とな。
方向音痴で道に良く迷う私が「地図」を見ずに3回以上の右左折を含む順路を何なく走れるなんて珍しい。
鳥居の前にバイクを止めて記念撮影。荘厳な雰囲気の【青龍神社】の文字が力強く輝いている。
階段を上りちょっとした広場のような場所に出ると空から私を見下ろす存在に気付いた。
シロサギだ。まるで神の使いのように悠然と天空を舞いながら笑っている。
少女が「私はコウノトリが好き」と教えてくれた後だったので、これも「偶然の一致」とまではいかないが「偶然のニヤミス」と言ってもイイかも。
たまたまそこに居合わせた参拝者の男性と感動を共有する。
「凄いですね。あんなのがココにいるんですね」と一言二言会話をした。
しばらく神の使いを眺めて満足した彼は、私に会釈をして階段へと向かって行った。美しい瞬間に出会えた男性の背中は心なしか暖かな色を放っている。
人も居ないので私は二礼二拍手してから少々大きめの声で「龍神祝詞」を本殿に向かって捧げる。
参拝のためのルールがあるとか、参拝だから三拍手だ、いやいやそれは違うとか色々言う人たちがいるが、そんなもん気にする程「神さま」ってのは“器”が小さいのだろうか?
私なら「あっははは、お前はいきなり歌い出しておもろい奴やなぁ」で済ませる。
無論境内のモノを汚したり壊したりするのはダメだとは思うが…。
お歌を唄った後に本殿の左に目をやると、広場の端に小さな“お社”がある事に気付いた。
それも可愛らしく3つ並んでいる。
2柱に挟まれた真ん中の神さまが気になる。
「市杵島姫…いち“うす”しまひめ…読み方が分からん」
(高次元存在「臼ちゃう。杵や」)
ギリシャ神話やケルト神話など海外の神さまならそこそこ知っているが、恥ずかしながら日本の神さまは余り知らないので、知恵の神(Google)に御神託を乞うてみる。
「ふむふむ、イチキシマヒメ…宗像三女神の1柱。水神、勝運の神、開運招福、芸能の神」
絶世の美女らしい。それなのに蜘蛛の巣がお社にコレでもかと言わんばかりに絡まって、見るもおどろおどろしい黄泉醜女の如きお姿である。
気になったので蜘蛛の巣を一通り“祓い”、お社の前の広場にどっかり座る。
「高天原に神座ります〜」
今度は大祓祝詞を熱唱してみた。芸能の神だし喜んで頂けただろう、多分。
神主ごっこか巫女ごっこか分からん事をしている内に別の参拝者が来ていたようだ。
私のカラオケを聞かれていたのではないだろうか…まぁ、気にする事はない。
少し丸っこい可愛らしい若い女性とも“シロサギ”の感動を共有する。
実の所、アレが“シロサギ”だと教えてくれたのは彼女だ。
コウノトリでもなければ朱鷺でも無い。
日本の神さまと日本の鳥をもう少し学ばないとなぁと思った一日である。
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