「アウトプットは筋トレのようなもの」を実感した話
社会人の皆さんは研修というものを受ける機会があるかと思います。
私も最近2つの研修に参加しました。
1つは社内のメンバーが参加しているもの、もう1つは全く無関係の人たちが集まって参加しているもの。
いずれもWEBミーティングを使ったもので、ブレイクアウトルームに分かれてディスカッションしては、全体の場でそれをシェアするという流れ。
いずれの場も「全体へのシェア」の際に自ら発言する人が少なく、ファシリテーターに指名されて発言するという人がほとんど。
私は自ら発言してみたのですが、それが少数派(参加者の比率でいうと5%くらい)に思われたので、その事について深ぼってみたいと思います。
1.全体の場で発言しない時の状態
こういう時に発言しない人は、どうして発言しないものなのでしょうか?
かくいう私も、これまでの人生の中で、同じ場面があれば「発言しない側」(95%側)にいた割合の方が多い気がしており、その時にどのようなメンタリティだったか振り返ってみますと・・・
①発言するインセンティブがあると思っていない
一度きりの研修だったりすると、発言したところで、何か直接的な対価(インセンティブ)があるわけでないと思っているので、発言せずやり過ごそうとしていた気がします。
②何か変なこと(間違ったこと)言って、おかしなヤツだと思われたくない
①と逆で、発言することによるデメリットを気にしている状態です。
(一度きりの研修であれば、「他の誰かの発言」などはイチイチ覚えていることなど無いにも関わらず、こういうメンタリティになるのは面白いものです)
つまり、発言するメリットがあると感じていないのに、逆にデメリットはあるかもしれないと思っているわけです。
③そもそも発言内容がまとまっていない、自信を持てない
これは②にも近いかもしれませんが、そもそも発言内容を自分の中で整理しきれておらず、それゆえ発言を躊躇している状態です。「ファシリテーターにも指名されたくないなー」と思いながら、時が過ぎるのを待っています。
2.発言する時の状態
では、ここ2回の研修では、私はなぜ発言したのでしょうか?
①アウトプットのトレーニングをしていることで、発言内容をまとめるスピードが上がった
1.③と逆の状態です。
ブレイクアウトルームでのディスカッション中に、「メンバーの発言(具体的事象)をふまえるとこういう事が言えそうだな(抽象化)」「この部分は、疑問が解消していないので講師の意見も聞いてみたいな」といった具合に、コメントしたい内容が整理されていくのです。
なぜそうなったのか?
木下斉さんが「アウトプットは筋トレみたいなもので、続けていれば能力は高まり、続けないと衰えていく」といった事をよく仰ってます。
(直近だと、この回でもアウトプットのトレーニングの話題がでてます↓)
私も、ここ3か月ほど木下さんのvoicyを聞いたらコメント入れる、というのを繰り返しており、それで「インプット→アウトプット」のスピードが上がり、それがリアルの場での発言につながっていると感じます。
②発言することのメリットを感じている
発言してみることで、何らかのフィードバックをもらえることが多く、それが新たな気付きにつながります。
場合によっては「受け手のの反応がイマイチ」「どうやら的はずれなことを言ってそう」みたいなことに気づくこともあります。
つまりフィードバックはポジティブなものに限らずネガティブなものもある訳ですが、それはそれで自分の思考の足らない点などに気づけるわけです。
これもまたアウトプットを繰り返しているからこそ気づけることです。
ということで、日頃からアウトプットのトレーニング(noteもその一種といえる)をしていると、リアルの場でもアウトプットすることが苦になくなってくるのです。
インセンティブがある場ではみんな発言したがるが…
ところで会社の昇格試験などになると、みんな面白いように発言しようとします。
しかしこの時に、普段からアウトプットしている人と、そうでない人で、どちらが目を引くでしょうか?
それは日頃からトレーニングしている方がパフォーマンスを発揮できるというのは、想像に難くありません。
(かつて人類初の南極点に到達したアムンセンも、若かりし頃から探検のトレーニングをしてました。たまたまそんな話を前回書いてます↓)
ここまでの話をまとめると、皆にとってインセンティブのない場であればあるほど、アウトプットのトレーニングがしやすく、そしてそれがインセンティブのある場で、メリットを得ることにつながるのだと思います。
そんなトレーニングの場を提供してくださっている木下さんのVoicyは、ありがたい場だなと改めて認識した次第です。
ということで本日は以上です。
どなたかの参考になれば幸いです!
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