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子どもの日に、ファミレスの記憶と体験から、世の中の変化について考える

私の子どもの頃(30年くらい前)、自営業を営む両親は土日もなんだかんだと仕事をしており、外食の機会がほとんど無かったのですが、たまに行くのはファミリーレストランでした。

もう細かくは覚えてないですが、当時行っていたのは国道沿いにある「すかいらーく」。

両親の仕事がひと段落した夕方に、家族で車に乗って向かっては、大体何組か順番待ちし、エビフライ、クリームコロッケが入ったミックスフライを食べてたなあ、等と思いだします。

そんなファミレス。
先日ランチですかいらーく系の「ジョナサン」に行ったのですが、ほぼ(ヒトの)接客を受けることなく食事が済んでしまい、30年前と様変わりしたなあ、と実感しました。


注文はタブレットから

この日は14時前という遅めのランチだったので、店員さんから「空いてる席にどうぞー」と声をかけられ着席。実はこの時がヒトに接客された最初で最後のタイミング!

着席すると、これはほかのお店でもお馴染みになっているタブレットからオーダー。最近自分のスマホでQRコードを読み取りオーダーするお店も増えてきました。
New Innovationsの調査によるとアンケートを受けた人の半数が、これらの「モバイルオーダー」を使ったことがあるそうです。

出典:New Innovations「モバイルオーダーに関するアンケート」

ネコ型ロボットが商品を持ってくる

オーダー後、ドリンクバーで飲み物を取ってきて、しばらく待っていると、音楽が流れてきて、ネコの顔が描かれたロボットが近づいてきます(ちょうど連休中、子どもを連れて某ネコ型ロボットの映画を見てきましたが、それではありません笑)。

ネコ型ロボット
出典:すかいらーく「ガスト」「しゃぶ葉」1,000店以上にロボット導入

ロボットから「注文の商品を持ってきたニャ」(この辺のセリフの正確さは曖昧です)と告げられ、トレーに乗ってる商品を受け取るとロボットは立ち去る。

この日オーダーしたのはデザート付きのセットでしたが、食後に持ってきてもらうのもタブレットを使います。
「店員を呼ぶ」というボタンを押すといくつか選択肢があり「食後のデザートを持ってきて欲しい」を押して操作完了。
またしばらくすると、ネコ型ロボットがデザートを運んできました!

会計もタブレットで完結!

食事をすべて終え、コーヒーも飲み終わりいざ会計、というところですが、これもタブレットから操作します。

今のところQRコード決済のみ利用可能ですが、シェアの高いQR決済は網羅してそうです(ポイントつけたい場合は有人レジを使う必要あり)。

ジョナサンの決済画面を撮影したもの

決済が終わったら使用済みの伝票をレジ横に放り込んで、あとは帰ってOK。
てことで、お店に入ってからほぼタブレットとネコ型ロボットと接するだけでファミレス体験は完了したのでした。


30年前に現在起こっていることは想像できなかった

30年前、いや私が飲食店でアルバイトしていた20年前でさえ、ネコ型ロボットが料理を運び、会計含めヒトと接さずファミレスで過ごす未来など考えてもみませんでした。
(余談ですが、当時のアルバイトでは面倒なお客さんの接客もあったので、そういうのが減らせるのもロボット化の効果としてある気がしました)

が、30年もあれば世の中大きく変わりますね。

「家族みんなで地上波テレビを見る」というシーンは相当減りました。

親が在宅で仕事するというシーンを(自営業だった我が家は当たり前だったのですが)自分の友人達が当時想像していたとも思えません。
(とはいえ、まだまだトータルで見ると通勤する人は多そうですが↓)

ChatGPTを使い、AIとなめらかな会話をし、AIに絵を書いてもらえる世界などは10年前ですら想像してませんでした。
(今回のヘッダーのイラストは、DALL-Eさんに「30年後の職業のイメージ」を発注した結果描かれた「ドローンや飛行する車を制御する人物」です。確かに今は存在してないですが、将来あるのかもしれませんね)

こちら↓はNewsPicksの動画ですが、これの11分あたりからロボットが卵を割り、溶かして、焼いたり、海老を茹でたり、肉を片面ずつ焼いてひっくり返す動作をしています。

厨房にも部分的にオートメーションが入っていると聴きますが、ここまでヒトの動きを再現できるようになっているとは。

こんな具合に「オートメーションができるのは一部の分野だ」と思い込み「ウチの業界には関係ない」と思考停止してはいけないですね。

想像できない30年後に向けて、子どもに伝えられることは?

今日はこどもの日。

たまたま、最近の出来事から先述したような事を考えたのですが、30年後のことは想像できないと思うと、子どもたちに進路についてアドバイスできることってほとんど無いのでは?と思ってしまいます。
(山口周さんの下記noteも、この辺りの話題の参考になりそうです)

ウチの下の子は「将来フツーに暮らしたい」などと言ってきます。
幼稚園児らしからぬ物言いです笑(「らしからぬ」という言い方も何らかの常識にとらわれているかもしれませんが)。
彼に対しては「フツーのあり方は30年でだいぶ変わるよ」ということ位は伝えられそうです。

他にできることがあるとすれば、彼らが興味関心ありそうな事、そうでない事も含め「幅広いことに触れる体験を家族一緒にする」こと、それと変わり続ける「フツー(とは何なのか分かりませんが!)」にキャッチアップするために「親自身が学び続ける姿を見せること」かなあと。

連休が終わると、再び日常に流されて過ごすこともありそうですが、新しいモノ・歴史あるモノ、色々な事に触れる機会を忘れずに過ごしていきたいと、柏餅を食べながら思うのでした。

では本日は以上です。



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