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黒部宇奈月キャニオンルートから考える、いま持っているアセットで新たに稼ぐという思考

『ブラタモリ』が3月末でレギュラー放送終了なのですね。

毎回欠かさずという訳でも無いものの、時々見て、勉強になることも多かったので残念ですが、タモリさんも80歳近くということで、仕方ないのですかね。

さて、そんなブラタモリ。
先日黒部峡谷を巡る放送があったので見てみました。

この放送、前後編に分かれており、前編はタモリさんが大好きな「扇状地」を巡りつつ宇奈月(うなづき)温泉あたりまで、後編はそこから黒部ダムまでと、電源開発の歴史に触れる旅をしています。

この放送を見ながら「いま持っているアセットで新たに稼ぐことができるんだなあ」と考えたので、そういったことを書いてみます。

水力発電開発の前線基地だった宇奈月温泉

宇奈月温泉の開設は大正12年(2023年)。
ちょうど去年で100周年だったのですね。

宇奈月温泉は黒部川流域のごくわずかな平地(河岸段丘)。
ここが水力発電建設の前線基地となり、その従業員への福利厚生も兼ね、黒部川の上流から木管で温泉を運び始めたそうです。

赤い矢印で指し示しているのが宇奈月温泉のあたり。周辺は高い山に囲まれています
出典:国土地理院地図

宇奈月温泉は私も1度行っているのですが、その頃の写真が見当たらないので、フリー素材をお借りし、写真を掲載します。

こちらの写真を見て分かる通り、川と平地の高低差を活かし、見晴らしの良い宿に泊まった記憶があります。

宇奈月温泉
写真提供元:黒部めぐりサイト

新たなルートで黒部ダム建設の歴史に触れることができるように

後編でタモリさん達が辿ったルートは、「黒部宇奈月キャニオンルート」という名称で今年からツアーの受け入れを開始予定です!
(但し先般の地震により、ルートの被害もあったようでツアー受付開始が延期となっています)

ご興味あればリンクを辿って見て頂きたいのですが、これまで工事関係者専用だったトロッコ列車や、トンネル内の斜面を行き来する「インクライン」という乗り物などを乗り継ぎ黒部ダムを目指します。

私はと言えば、過去に書いた通り「自然環境に接すること」が好きなのですが、工場見学や巨大建造物も好きだったりするので、このツアーはいつか行ってみたいと思ってます。

新たなルートがプラスアルファの収入源に

さて、このキャニオンルートですが、これまで関西電力の関係者専用ルート(つまり事業用ルート)だったものを一般に開放するものです。

これまでもCSR活動の一環だったのか、無料見学ツアーもあったようですが、それに今回値付けをして売り出すということになります。

で、現にここにお金を払ってでもこのルートに行ってみたいと思う人がいる(私です)。

つまり、これまで「発電収入-事業用ルートの維持など」といった事業構造だったところが「発電収入+観光収入-事業用ルートの維持など」といった構造になり、事業者からすると1度で2度美味しいものになる可能性があります。
(実際のところ、観光客受け入れのためのコストがどの程度かかるのか不明なので採算取れるのかは検証しておりません・・・)

このような具合に「これまで保有していたアセット」で「新たにお金を稼げるようになる(二毛作できるようになる)」という事は、我々働く個人にとっても参考になる話です。

そして世の中には「タモリさんの扇状地」みたいに、ほかの人には想像できないところで、価値を感じる人は沢山いるのだと思います。

そういったことも踏まえつつ、私も誰かが価値を感じてくれる無形資産が無いものか、あるいは今後作り出せないか、考えていきたいと思います。

どなたかの参考になれば幸いです!

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