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NYタイムズが選んだ街、山口市をノープランで歩いてきた② (豊富な温泉と歴史スポットを楽しめる街)

前回に続いてNYタイムズが「2024年、いま行くべき34箇所」のうち第3位として選んだ山口市をノープランで歩いてきた件について書いてみます。

(前回はこちら↓)

この日、山口駅からスタートし、いくつかのスポットを巡り湯田温泉駅にたどり着くというコースだったのですが、この2駅の区間に歴史スポットが満載でした。

Googleマップのロケーション履歴から当日歩いたルートが確認できました。

NYタイムズにも「「西の京」と呼ばれ、観光公害に悩まされることが少ない、コンパクトな都市」であることが評価されたということで、実際歩いてみたところ、その通りだと感じました。


日本にキリスト教を伝えたザビエルの記念聖堂

五重の塔がある瑠璃光寺を後にして、次は「ザビエル記念聖堂」を目指してみます。

ザビエルといえば歴史の教科書でおなじみ。
戦国時代に来日し、日本に初めてキリスト教を伝えたことで有名な人物です。

この絵は記憶にある方も多いのではないでしょうか?

前回触れた大内氏。その当主である大内義隆が、ザビエルと謁見し布教を許したとされています。

ここザビエル記念聖堂は昭和27年(1952年)に建設され、一度焼失してしまうのですが、平成10年(1998年)に再建され現在に至ります。

入場料(200円)を払って入場。
ザビエルゆかりの展示物や、聖堂を見ることができます。

聖堂の中
ステンドグラスは曇りの日でもキレイですね

ちなみに、山口市は日本で初めてクリスマスが祝われた(1552年)場所なのだそうです。
和洋の文化が息づく街ということですね。

亀山公園から市街を一望する

ザビエル記念聖堂の近くには「亀山公園」という市内を展望できる公園があるので、次はそちらに向かってみます。

公園から見るザビエル記念聖堂
山口県庁
その右に改修中の五重の塔もチラっと見えます。

こちらの公園の中央には、幕末の長州を治めた「毛利敬親(たかちか)」の像も建立されています。

幕末といえば、江戸幕府を倒す基軸となった薩長連合。彼らが戦場で掲げた「錦の御旗」も山口市内で製作されたということで、「錦の御旗製作所跡」なるスポットもありました。

いざ湯田温泉へ

聖堂から聴こえてくる鐘の音を聴きつつ、いよいよ当初の目的地であった湯田温泉に向かいます。

亀山公園から、目指す日帰り温泉「翠山の湯」までは徒歩25分。「ちょっと遠い」と思うかもしれませんが、個人的にはこの位なら好んで歩く距離です。

たまたま水路を見つけ、水路沿いに歩いていると本日2回目のカワセミとの遭遇(写真はやはり撮れず…)!

そうこうしているうちに「翠山の湯」に到着。

こちら、何種類かの内風呂と、林に面した露天風呂が楽しめます。
時刻は12時過ぎ。お昼ご飯時とあってか、そこまで混雑もなかったです。

引用元:山水園ホームページ

湯田温泉の泉質は、山水園さんのホームページによると「大地の底から絶え間なく湧き出す、アルカリ性単純硫黄温泉」で、「日本屈指の良さである」との折り紙付きなのだとか。

私は泉質を語れる域には達していないのですが、ヌルっとした柔らかな感じが心地よかったです。

個人的には、ちょっとひんやりしたこの時期の露天風呂が大好きで、(ほかのお客さんの邪魔にならない範囲で)入浴と外気浴を繰り返し、気持ちよい温泉時間となりました!

遅めのランチは一期一会

温泉から出た後、ちょっと遅めのランチを取ることに。

帰りの電車に乗り遅れるといけないので、さすがにここは文明の利器(Googleマップ)を使って「現在営業中の店」をリサーチし、目星をつけてから向かいます。

数分歩いてホテルに併設されている和食のお店に到着。湯上がりビールとランチを楽しむことができました。

たまたま入ったこのお店ですが、ホテルの建て替えのため、なんとこの日が最終営業日だったそうです。

地元の人と思われるお客さんが、お店の人に声をかけてでていきます。
私は行きがかりの人ですが、そんなタイミングに立ち合ったので、お店の人と少し会話をし、お店を後にしました。

ランチを頂いたお店にも「大内」の文字。
山口市は大内文化が根付いている証(?)ですかね

なお、13時を過ぎると祭日であるにも関わらず、ランチ営業中のお店が多くなさそう(Googleマップ調べですが)なので、このあたりのプランニングは今後行かれる方は気をつけてもらうとよさそうです。

井上公園を経由して帰路へ

お店を出たあとは、幕末・明治時代に活躍した人物、井上馨の生家跡に作られた「井上公園」に立ち寄り、湯田温泉駅へ。

公園内の井上馨の銅像

(井上馨は桃鉄にも登場し、我が家では「借金の人」なる異名があるのですが、それはまた別の機会にご紹介できればと思います)

湯田温泉駅前には足湯と、巨大な白狐の像が設置されていました。

駅前の巨大な白狐の像

「湯田温泉の起こり」として言い伝えられているのは、かつて「ケガをした白い狐が寺の池につかりにくる」のを目撃した和尚さんが、池をさわったところ温かかったので、深く掘ってみたら「こんこんと大量の湯が湧いてきた」とのこと。

それで「白い狐」が温泉街のモチーフになっているようです。

帰りの列車まで、あまり時間も無かったので足湯はスルーし帰途につきました。

ということで、ノープランでやってきた山口市。
思いがけず自然、歴史に触れつつ良い温泉にも出会い非常に良い時間を過ごせたのでした。

こちらの記録が、どなたかの参考になれば幸いです!

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