見出し画像

Tanzu Mission ControlによるVMware Cloud on AWS上のKubernetesクラスターのライフサイクル管理

VMware TanzuとVMware Cloud on AWSの統合が実現し、VMware Cloud on AWSにKubernetesを導入・運用・管理したいお客様の利便性が大幅に向上しました。VMware Tanzu Mission Controlは、VMware Cloud on AWS上に展開されたTanzu Kubernetesクラスタのプロビジョニング、アップグレード、スケーリング、削除などのライフサイクル管理を全面的にサポートします。

これによりTanzu Mission Controlは、従来の機能に加えて、同環境で稼働する適合Kubernetesクラスターの管理が可能になりました。また昨年発表したTanzu Standard Editionを利用し、VMware Cloud on AWS上でアプリのモダナイゼーションを加速させたいと考えているお客様にとっても、Kubernetesの運用・管理が大幅に効率化されます。

VMware Tanzu

VMware Tanzuは、VMwareのモダンアプリポートフォリオで、アプリケーションとインフラストラクチャをモダナイズし、より良いソフトウェアをより早く本番環境に提供するための製品とサービスを含みます。Tanzuの機能は、マルチクラウド環境へのKubernetesの導入と運用を簡素化するTanzu Standardエディションを含む、3つのTanzuエディションで提供されます。

Tanzu Standardは、エンタープライズグレードのKubernetesランタイムTanzu Kubernetes Gridを提供し、vSphereやVMware Cloud Foundationなどのオンプレミス、Amazon Web Servicesなどのパブリッククラウド、VMware Cloud on AWSなどのハイブリッドクラウドなど、複数の環境に展開することができます。またTanzu Mission Controlによるグローバルコントロールプレーンを搭載しており、チームやクラウドにまたがる複数のKubernetesクラスターを一貫して効率的に管理することができます。

VMware Cloud on AWS

VMware Cloud on AWSは、VMwareのエンタープライズクラスのSoftware-Defined Data Center(SDDC)をAWSクラウドに導入し、お客様がAWSサービスへのアクセスを最適化した上で、vSphereベースのプライベート、パブリック、ハイブリッドの各クラウド環境で本番アプリケーションを実行できるようにします。またオンプレミスのvSphere環境をAWSクラウドに拡張することで、シームレスなハイブリッドクラウドを実現します。

VMware Cloud on AWSでは、コンテナと仮想マシンの両方を同じプラットフォーム上で同じツールを使用して実行、監視、管理することができるため、インフラストラクチャの運用を柔軟かつシンプルに行うことができます。お客様は、ビジネスへの影響を最小限に抑えながら、ダウンタイムなしにアプリケーションをクラウドに迅速に移行し、クラウドに移行した後は、Kubernetes などの最新のフレームワークを活用して、アプリケーションの変革を開始することができます。

VMware Cloud on AWSにおけるKubernetesの導入と管理をTanzuで簡素化

 Tanzu Standardを利用することで、VMware Cloud on AWS上に一貫したエンタープライズグレードのKubernetesランタイムであるTanzu Kubernetes Gridを簡単に導入・運用することができます。Tanzu Kubernetes Gridは、Kubernetesエコシステムの主要なオープンソース技術を活用し、設計・構築されています。例えば上流のKubernetesをコアとし、クラスタのライフサイクル管理にCluster API、コンテナレジストリにHarbor、プラットフォームの監視にPrometheusとGrafana、ロギングにFluent Bit、ingressにContourを採用しています。これらの技術は、企業の最もミッションクリティカルなワークロードを実行するために、導入しやすく、運用しやすく、VMwareにサポートされた、完全なKubernetesランタイムプラットフォームにパッケージ化され、統合されています。

Tanzu Standardは、Kubernetesクラスタの運用効率とガバナンスを強化するために、複数のKubernetesクラスタを大規模に管理するTanzu Mission Controlによるグローバルコントロールプレーンを提供します。このグローバルコントロールプレーンの主な機能は以下の通りです。
・Tanzu Kubernetesクラスタのプロビジョニング、アップグレード、スケーリング、削除などのライフサイクル管理の一元化
・適合するKubernetesクラスターをアタッチして一貫した管理
・環境間のKubernetesクラスターとワークロードをグローバルに可視化し、問題の迅速な特定とトラブルシューティングの実現
・大規模なクラスタ群に一貫したポリシーを適用することによるアクセスとセキュリティの管理
・Veleroによるクラスタとネームスペースのバックアップと復元
・Sonobuoyを用いたクラスタの適合性検査

以下の製品デモでは、Tanzu Standardのグローバルコントロールプレーンを利用し、VMware Cloud on AWS SDDCやその他の環境に存在するTanzu Kubernetesクラスタを一貫して管理する方法をご紹介しています。

VMware Cloud on AWSでのKubernetes導入をTanzuで加速

Tanzu Standardは、Tanzu Kubernetes Gridの簡単な導入・運用により、お客様がKubernetesを迅速に導入することを可能にするとともに、グローバルコントロールプレーンを活用して、環境を超えた複数のKubernetesクラスタの整合性、セキュリティ、ガバナンスを確保することができます。

今回のTanzu StandardとVMware Cloud on AWSの連携により、お客様は世界有数のハイブリッドクラウド環境の上にクラウドネイティブ技術を導入することで、アプリケーションやインフラのモダナイゼーションを加速させることができます。

原文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?