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夢を叶えるって脳をバグらせて、この世界に思うがままの信号を送ることなのだろう

昨日、2024年は本をつくる年にすると決めた。

𝕏でも告知し、あとにひけない状態にした。noteに本をつくる過程を記録するマガジンを作り、2つも記録をアップした(記事ではなく記録という呼びかたが気に入っている)。

本をつくると決めたので頭の中がせわしなくなった。ここ2年くらいはいつも頭の中はスッキリしていたのに、今朝はごちゃごちゃである。アイデアや不安がごちゃごちゃに放置されている。

昨日はちょっとハイだった。自分の本ができたらどんなにか幸せだろうというイメージが僕を幸せな気持ちにしていたのだろう。しかし一晩経って起きたら少しどんよりしていた。昨日の夜のカラッとした感じはない。

「あんなこと宣言しちゃったけど本当にできるのかな?」
「誰も買ってくれないんじゃないだろうか?」

そんなネガティブな思いが浮かんでくる。

文振りに出店したものの誰も買ってくれない。友人たちのブースでは飛ぶように売れているのに自分のところは閑古鳥が鳴いている。そんな自分の現実が辛くて惨めな気持ちになっている自分が想像できた。

何度このネガティブなイメージにおじけづいて逃げてきたことだろう。逃げたっていいんだけど、自分のことが好きでいられなくなるという反作用がある。難しいかもと感じていることにチャレンジし、それをクリアしたとき自己肯定感は上がるものなので、宣言したのにこっそり逃げると自分が自分を嫌いになっていく。自己嫌悪というやつだ。自己肯定感を上げるために必要なのは勇気だと今は確信を持って言える。

そんなネガティブな思いが瞑想中にもたげてきたが、ただの妄想だと認識できた。

妄想は現実じゃない。現実は自分でイメージして創っていくものだ。そう。イメージしたことが現実になるのだ。だから今やるべきこと、できることは成功するイメージをここに書き、実現できるイメージを濃くしていくことだと思う。

どんな現実を創ろうか?

ここで自分の思うがままに創れるのだ。イメージすれば頭の中に現実として形成される。頭の中で実体になったものは繰り返しイメージし続けることで頭の外でも実体化する。

こんな面白い遊びが他にあるだろうか?世の中で注目され、人々から羨望の眼差しで見られている人たちはこんなシンプルな自己実現ルールに沿って行動しているだけなのかもしれない。

僕の創りたい現実はこうだ。

本ができるまでのプロセスが楽しい。毎朝ワクワクした気持ちで目覚め、紙に向かうこと、パソコンに向かうこと、パソコンの向こうで見てくれている人を思って嬉しくなる。読んだ人がコメントをくれて、それに楽しそうに返信している自分。

本のテーマを考えることも楽しんでいる。あれこれアイデアが生まれる。それがどんどん増えてリストになっていく。やっぱりニーズのあるものを形にしたほうがいいから、知人やネットでつながっている人に質問する。

「どれがいい?」と聞くと「これがいい」「これが読みたい」と答えてくれる。ニーズがあるとわかるから書く気持ちがさらに膨らむ。アイデアもどんどん浮かぶ。

毎日エッセイのようにたまっていくひと固まりの文章たち。書きためていくほどに本のイメージも固まってくる。最初から最後までのイメージが頭の中ではっきりとできあがり、あとはそれを形にするだけという状態になる。

本の構成を考えるのもデザインイメージを固めるのも楽しい。時間に追われないけど、程よい機体に後押しされながら本を形にしていく。創始偵察の本がデータとして出来上がる。

そのデータをKindle本としてアップする。まずは安い値段でいい。300円。楽しみにしていてくれた人にまずは読んでもらい、感想をいただくフェーズ。頂いた感想をもとに手直しする。

Kindle本のなかでバージョンが上がっていき、満足感が自分の中で上がっていく。もう本にしてもいいだろうという時がきた。印刷を依頼する。段ボールの中にできあがった本が並んでいる。一冊を手に取る。少しだけ硬めの拍子の手触り、中の紙のほどよい柔らかさが1ページずつめくる手に心地よい感覚と時間をもたらしてくれる。

ついに念願の文フリに出店した。友人たちも出店している。会場前の緊張した雰囲気の中、自分たちは幸せな雰囲気に包まれている。お互いの健闘を祈りつつそれぞれのブースに向かう。

開場した。人がどーっと会場内に入ってくる。まっ先に来てくれた友人たちを顔を見て嬉しさがこみ上げる。数冊の本があっという間に売れた。一冊1000円。千円札の手触りに感動する。

何度も知らない人が立ち止まる。楽しくお話しし、そのうちの何人かが買っていってくれた。

用意した50部は完売した。後から来た人にネットで再販すること、Kindle本なら500円で読めることを伝える。その会話じたいが楽しい。心地よい疲れが体を包んでくれたとき、会場の扉は締まり文フリは終わった。

出店した友人たちと会い、「完売するって気持ちいいね」と言い合う。みんな完売しているから笑顔だ。帰りの荷物が軽いのも嬉しい。

帰りのフェリーの中で「次はどんな本をつくろうかな?」と思いを巡らせる。ずっとこんな楽しみが続いていくのだろうと思いつつ、気がつけばフェリーは金谷港に到着した。タラップを降りると奥さんと娘が手を振っていた。

今、頭の中でイメージが現実化してとても幸せな気分だ。朝起きた時のどんよりした不安がうそのように消えた。こうやって書いてみると実現する気がしてくる。夢を叶えるって意外とカンタンなことなのかもしれない。脳をバグらせて、この世界に思うがままの信号を送ることなのだ。


▽ 鋸山(千葉県)の麓で呼吸で体を整える場所を運営しています。

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