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自然から離れることの代償を払わされた

冬になってから膝が曲がらなくなり、正座ができないくらい痛くなって困っていた。

冬は寒いから雨の日用のブーツを毎日履いていたのだけど、それがよくなかったみたい。

・クッション性がありすぎて不安定
・足首が動かない

この2つが膝に何らかの悪影響を与えていたらしい。

気がつけば足の裏と足首がガチガチに凝っていた。足の裏を揉むと膝が楽になり、足首を回すと膝が突っ張って痛くなる。

すぐにソールが硬いゴムでできた学校の上履きみたいなクツを買ってきて履きはじめた。数日で深刻だった膝の痛みが治った。

3年前までは素足もしくは素足感覚サンダルで過ごしていたのだけど、ここ最近は普通のサンダルで過ごすようになった。

素足だと人目につく。素足感覚サンダルも珍しいので人目につく。好奇心の強い人は「なんで裸足なんですか?」と聞いてくるのだけど、体感しないと分からないことだから短い時間で説明しても意味がない。人の好奇心を避けるために履き始めたサンダルが気がつけば日常となっていた。

膝の痛みが深刻化したのはこの冬になってからだけど、このサンダルで過ごす日々が膝に負担がかけていたように思う。サンダル生活を始めてから違和感はあったのだ。

サンダルで過ごすうちに固くなった筋肉。それがフカフカブーツを履いたことで耐えきれなくなって痛みだしたのだと思う。

関節の痛みは神経が圧迫されて起こることだから、筋肉を緩めれば痛みは消える。固くなった筋肉を緩めるには血流を回復させる必要がある。何らかの形で血流が戻してあげれば痛みは消えるのだ。

フカフカブーツをやめて薄いゴム底のクツを履くことで固くなった筋肉に刺激が加わり、再び血流が戻った。僕の膝の中で圧迫されていた神経は解放され、僕の心も痛みから解放された。

快適さを求めて履き始めたサンダルやフカフカブーツだったけど、結局快適さとは逆の効果ももたらしてしまった。

運動しなければ楽だけど、結局あとでツケを払うハメになる。当たり前のことなんだけど、快適さの中にいると忘れがちだ。ジワジワ貯まっていく負債になぜか目を向けなくなる。都合の悪い真実に人は目を背けたくなるらしい。

より人間らしく、できる限り自然に近い形で生きたいと思っていたはずの僕だけど、快適さの罠にハマっていたようだ。

自然から離れることには代償が伴う。

痛みを経験したことで再びこの大切なことに気がつくことができた。

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