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被害者にも加害者にもならない方法(自動車編)

昔見ていたドラマで「それでも、生きてゆく」という社会派ものがあった。


殺人事件があり、その被害者家族と加害者家族が偶然にも出会ってしまい、そこからどうやって生きてゆくのか。なかなか重苦しい内容だったが、とても考えさせる作品だった。

その頃働いていた会社では個人情報保護や情報セキュリティ事故などの案件を業務で扱うようになっていた。そこで厳しく言われたことは、セキュリティ事故は紛失した人間は被害者ではない。加害者だ。

とても厳しい言葉だった。

ネット社会になる前はモノが盗まれたらほぼ100%に近いくらい盗んだやつ、加害者の責任だった。ほぼとしたのは、海外旅行に出かける時に夜道を歩くとか無防備にお金を出すという行為をしたら、治安の悪い土地なら犯罪に巻き込まれる。自己責任を言われていたくらいだ。

情報セキュリティ事故にかぎらず、加害者側がこっちが被害者だよ!と訴えるシーンも多くなっている。法律や実況検分はプロの専門家に任せるとして、私が会社に在籍していた頃気をつけていた「被害者にも加害者にもならない方法」を書いていきたいと思う。

被害者も加害者も紙一重


私は業務で外回りを担当していたので営業車が必須だった。一番怖いのは交通事故だ。単独事故はもってのほかだが、もらい事故だって可能性がある。

「事故みたいなもんだ」というセリフをよく聞くが、もらい事故でも業務中の事故は事故報告書を提出しなければならず、業務に穴をあけたとして減俸などはないが厳重注意も受けてしまう。もらい事故は誘発するから起きるという考えが管理者にあったからだ。

「こちら側にも落ち度があった」

それすらも排除できる交通安全を考えていたので紹介します。

道は全部譲る


横断歩道に人が待っていたら先に渡らせる。営業車に社名が書いてあるので当然だ。事故が起こらなくても隣に上司でも乗っていたら、怒られる。

交差点で車同士のお見合いになっても当然譲る。看板車のおかげでこんな癖がついてしまい、会社を辞めた今でもその癖が残っている。おかげでプライベートでの事故はゼロである。

駐車場は基本後進駐車


日本国内での交通事故の割合は交差点がトップだが、実はこれ駐車場が含まれていない。これを含むと約3割が駐車場での事故というデータもある。

広い駐車場というのは意外と事故の落とし穴が待っている。止まっている車がないと油断ができ運転が乱暴になるからだ。他人の車だが逆走するシーンもよく見る。標識がないと途端にルールを守らない人が出てくるが、駐車場の持ち主もきちんと駐車場ルールを明記しているはずだ。

なぜ後進駐車にこだわるかというと、後進は一度一呼吸おいて方向転換するタイミングができる。出庫するときにそのまままっすぐ進めるというメリットもある。逆に前進駐車はスピードを緩めずそのまま駐車枠に入庫する車が多いが、出庫する際にバックする際入庫してきた乱暴な車と出会う可能性もある。対応が難しくなる可能性がある

もちろん駐車場管理者が「前進駐車で!」明記している場合はそれに従わないといけないが、私はなるべくそうなっていない森林のない場所を選ぶ。事故のリスクは格段に後進駐車の方がぐっと下がる。

とにかく落ち着くこと


業務中は人身はないが単独とおかまがそれぞれ1回ずつあった。単独はまだしもおかま事故なんて「0対10」でこっちに何の責任もないじゃん!
そういわれてしまうかもしれないが、業務中の事故はそれが問題ではない。事故が起きたことでダウンタイム、本来稼働しているはずの時間がストップして業務中に事故処理をしなければならなくなることだ。

仕事中に一番起こってはいけないのは事故である。おそらくどんな職業でもこれが最優先で最大だ思う。もし事故を後回しにしてお客さんへ行け!という会社があるなら、そんな会社は従業員を大切にしていないしリスク管理が全くできていないので今すぐ辞めるべきと私は考える。

きっと業務中には次の仕事に対する焦りがあったのだろう。スピード出したり急ブレーキかけたり。意図しないがあおり運転のドライバーと変わらないかもしれない。私がおかまを掘られた時もお盆休みの渋滞中でうしろから普段運転しない車に当てられてしまった。もちろん私には事故の責任はないが、業務を止めてしまった責任を社内で取られたのだ。

これを防ぐには渋滞の列に並ばないよう休憩をとるなり時差でその道を使う。もう渋滞することを予測までしないといけない。要は余裕をもって心にゆとりを持つということである。この項目はかなり難しくもあるが、予定が狂うのは被害者もイライラする。考えられる策は取るべきだろう。

まとめ

「事故みたいなもの」という言葉では片つけたくない。
誰もが交通事故なんて遭遇したくない。ならば、事故が起こりやすい状況を想像してもいいんじゃないでしょうか。仕事で使う人はある意味そういう危険がはらんでいるけど、プライベートなら明日雪が降るからとか週末にマラソン大会があって交通規制してるからもう運転しない。とか、回避策はいくらでもあるはず。時間と心に余裕があればかなり事故は避けられるんじゃないかと考えています。

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