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美しく仕事をする②

少し時間が空いてしまいましたが前回の美しく仕事をする①
に続いて書き足してみたいと思います。
前回は、人の心を動かし、時間、空間、費用、責任の範囲を
少しでも超えたところに「美しい仕事」の片鱗を探しました。

今回は、心を動かすとはどういうことかを書ければと。

心と頭の余裕を渡す

ビジュアル的に優れた資料は要点が分かりやすく理解しやすい。
「美しい」資料(情報)は即座に伝えたいことのコアをさらしている。
何が言いたいのか分からない相手の話を聞いたり、
文章を読んだりするときのストレスを考えれば、
その真逆だと想像に難くない。

直感的に要点を掴んでもらえる美しい資料は、
見てくれた人が自分のアイデアや意見を考える時間をより多く持ってもらえる。
(資料を読み込むことに労力が必要な資料は、要は何が言いたいのかよくわからず、理解することに労力と時間を費やしてしまう)

いいアイデアは直感的に理解ができ、何かあると期待感じ取りながら読み込むことができる。
個人的な感覚だけど、みんなはどうだろうか?
もっとも、「美しい」という個人的な感覚により計られることを良し悪しの基準に用いている(現)時点では頼りない論理ではある。

オープンな状態は、柔軟で空気を吸い込む余力のある風船のようであり、
風通しのいい隙間だらけの状態でもあり、様々な感覚に柔軟な形状をとる
柔らかな状態ともいえると思う。

自分の作業に集中し過ぎたり、責任の範疇に閉じこもり、
自分の可能なことよりも小さな範囲に閉じこもる。
これは、オープンとは真逆の状態であり、クローズな状態だと思う。

前向きにする

建築は1人では決して作れないからこそ、
プロジェクトに関係するメンバーと
フラットに接しつつ言いたいことはきちんと伝える。
設計事務所は大体面倒な奴ら。と思われて、
名の知れた企業の仕事ではどんな無理難題を言われるか
工事を請負う側は戦々恐々なのだ
大手ビルオーナーにおいては、
百戦錬磨の手練れたちが揃っていながらも
きだと数多のトラブルと戦ってきた経験から、
めちゃくちゃカードを固めてくる場合もある。

そのガードを下げる努力は意味がある。
先生と言われるのが世代的にありうるのだが、
本当に嫌い。
先生に言われたから、やる。
先生が考えたから、やる。
もちろん、考えるべきこと、判断すべきことは
設計者の責務においては当然ある。
しかし、その上で上意下達ではなくフラットな関係性で、
互いの責務と能力の少し上を目指す心に価値がある。

「オープン」かつ「前向き」状態にする

心の状態が解放された状態になる
自分を拡張する。拡大する。積極的になる。
毛穴が開いた状態(化粧水もよく吸うみたいな?!)は、
心地よいと思う。

オープンなことに前向きであり、
前向きなことにオープンであること。

時には不快なことも、思い通りにならないこともある。
それも含めて率直に受け止めて共有し、次に向かう。

速さと深さは千差万別
傷つけることもある
直感的に理解し他のことに時間と心を使う
いいアイデアには何かが潜んでいるという直感

開放された自分自身の座標系が
次なる感覚を呼び起こし、
時間とともにあなたがあなたであったと
よかったと思えるいつかの瞬間を迎えるために。

喜怒哀楽を開放しながら
プロジェクトが進めばいいと望んでいる。
そうともに走れるメンバーとは
いつでも何度でも仕事がしたいと思う。

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