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Difficulty

人が成長するには困難な事に挑戦しなければなりません。印度ミサイルの父Abdul Kalam氏が2015年に83歳で亡くなりました。彼の有名なスピーチを紹介します。

『人には困難が必要だ。成功を楽しむために必要だ。困難は人生を破壊するモノではない。自分の隠れた才能と力に気付く事を助けてくれる。困難に気付かせてやろう。お前は唯の困難だ』

自分の状況

人はあらゆる状況の中で、5感を結集して自分の生きる意味を探ります。その時が楽しいように、辛くない様に。しかし客観的に正確な現実の幸福度合いは自分以外には測れません。だから刻一刻を自分の精神が満足するように抽象思考をする事が重要で、それはその人だけにできる『事業』とでも言うべきものです。

それ以上にその人やモノや事件の存在を長く記憶や記録に留めておく事は誰にもできません。今年は正月の元旦から北陸地震が起きました。最近でも東日本大震災で起きた事を『決して風化させてはいけない』と言う人が居ます。また私達の地域でも阪神淡路大震災は記憶に新しいところです。日本でも定期的に自然災害が起こっています。

忘れる事は痛ましい心の傷を負った人達にとっては大事な事です。でも世間はそうではありません。災害を風化させる事は、まるで死んだ人たちへの裏切りのような口調です。

誰も愛した死者たちを忘れてしまっていいとは思っていません。むしろ忘れようとしても忘れられないのが普通です。風化は当然の成り行きです。ローマ皇帝であったマルクスアウレリウスは『全てはかりそめにすぎない。覚えるものも覚えられるものも』『遠からず君はあらゆるものを忘れ、遠からずあらゆるものは君を忘れてしまうであろう』

だから戦争も震災も原爆も語り継ぎ、決して忘れてはいけないという事は不可能な事です。だから学ぶ必要はないという事ではありません。事実は忘れても、そこから人々は偉大な抽象性を学ぶ事はできるし、その神髄を定着させる事は可能です。

見るには心眼も必要です。単なる事象としてしか見なければそのものが懐に抱く深い意味は理解できません。『物事を軽く見ることができるという点は高邁な人の特徴であるように思われる』とアリストテレスは言っています。『とくに自分に関する物事を…』を付け加えるといいでしょう。

Dr. Abdul Kalam

人はだれでも自分に関する事を最も大事だと思っています。そして他人の事となるとそれ程ではありません。また自分が挑戦しなければ自分の成長は在りえません。新しい事にi取組むには『忘れるが勝ち』とも言われています。

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