『あかね色の空に夢をみる』週刊たろじい通信第42号
はじめに
昨日の朝、ひととおりのサイト循環を終えて、さてnote原稿でも書くか、と思い、この画面を開いたのですが、どうにも疲れています。
以前ならここでドリンク剤を飲むところです。
しかし、今日はがまんし、代わりに「肩こり解消体操」を行なうことにしました。……と、ここまでで体操が終わりましたので、再び原稿に戻ります。
今回の作品は、『あかね色の空に夢をみる』(吉川結衣)です。
我ながら「学園もの」が好きだなあと感じます。
この作品には、主人公が高校生時代のころの話と、後日譚として大学生になったころの話が収録されています。こんな書き方もあるんだな、と感心しました。
ええ、ご多分にもれず十分楽しめましたよ。
主人公は高遠茜、高校1年生。
女の子みたいな名前ですが、男の子です。
「他人から頼まれたらイヤと言えない性格」というところがかつての私と同じで、共通項を見つけました。
(私は歳をとるにつれ、病気をして人付き合いも減り、他人からものを頼まれるということがなくなってきました)
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今週の読書
主人公高遠茜は同級生の女子、宮里ゆずを交通事故で亡くします。
その後何度も夢にみるのです。亡くなった事実を受け入れるとはどういうことでしょうか。
私は高校1年生のときに45歳の父を亡くし、昨年90歳の母を亡くしました。
ふだんの生活をしていて父母を思い出すということはありません。
ただ今思い出してみると、二人とも気の毒な人生を送ったな、と感じます。
父についてはなんといっても45歳という若さで逝ってしまったこと。
人生、やり残したことがあったでしょう。
母については、認知症に苦しめられました。2年間入院して、その間はまったく意思疎通できませんでした。
なぜ自分の話をするのかというと、この作品も独特の人間関係からなっているからです。
思えば誰ひとり同じ家庭環境を味わうこともないわけです。
それぞれに問題を抱え、葛藤している。特に思春期は特有の悩みがあります。
未成熟ゆえの悩み。ひとつひとつの問題に取り組みつつ、人は成長していくのでしょうね。
おわりに
今回は作品のあらすじについて詳しくは書きませんでした。
あなたは「茜」という言葉から何を連想しますか? その答のひとつがこの作品の中心アイテムとなっています。
人生は偶然のようにみえて、思いがけない出会いをするのだ、というのがこの本を読んだ感想です。
昨日この原稿を書いていて、自室から窓の外を見ていました。
この瞬間にも誰かが誕生し、誰かが亡くなり、学校や会社に通い、または引きこもり、と空想の世界に入ります。
先日、妻の姉と話をする機会があり、姉が「がんサバイバー」であることを初めて知りました。非常に驚きました。苦労しているのは自分ひとりではない。
しかし、神様、あなたはどれだけ私を苦しい目に合わせれば気が済むのですか。
いかんいかん、軌道修正。今日一日をどれだけ幸せな日にするか。
そして感謝する日にするか。これが私に与えられた課題です。
それでは合言葉、「ついてる」(斎藤一人)。
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