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高校野球のピリオダイゼーション:新高校球児のためのトレーニング基礎〜解剖学的適応期から高度なスキルへの道〜

新学期が始まり、高校野球の新しいシーズンがスタートしました。
これに伴い、新たな高校球児たちが野球部に加わり、彼らの体力と技術の土台を築くためのトレーニングが必要になります。

この記事では、新入生向けのトレーニングの初期段階である解剖学的適応期に焦点を当て、彼らが野球のスキルと共に体の基礎をしっかりと構築できるようなピリオダイゼーションを提案します。

解剖学的適応期の具体的な説明は、以前の記事で触れた通りです。

ピリオダイゼーション【解剖学的適応期】

テンプレートの配布は以前の記事で行なっております。

トレーニングはステップローディングという方法で行い、各ミクロサイクルごとに進行します。
初めの4週間(ミクロサイクル1~4)は、セット数とレップ数を調整することによりボリュームを増やしていきますが、ウェイト(強度)は変えません。
次の4週間(ミクロサイクル5~8)では、ウェイトプレートを導入し、徐々に強度を高めていきます。
ウェイトを追加できない運動もありますが、追加できる運動には積極的に取り入れ、例えばピストルスクワットはウェイテッドピストルスクワットに、プッシュアップはウェイテッドプッシュアップに進化させます。

ただ重量を増やすだけではなく、プレートスクワットプレス with カーフレイズのように、動きや体の連動性が求められる運動へと変化させることも重要です。

実際に私が実施しているサーキットトレーニングのメニューは以下の通りです:

  1. ローリングピストルスクワット

  2. つま先タッチプッシュアップ

  3. ゆりかご

  4. ランジジャンプ

  5. ハードロール

  6. ジャンプスクワット

  7. ベア(肩タッチ)

  8. インチワーム

これらの運動を通じて、高校生が効果的に筋力と動きの質を向上させることを目指しています。

私が指導しているサーキットトレーニングでは、同じメニューに固執するのではなく、様々な運動を取り入れることで全体的な動作能力の向上を目指しています。
上記のメニューを運動を基本としながらも、これらの運動を周期的に入れ替え、選手が様々な動きに適応し、総合的な筋力を高めることができるよう励ます。
多様性を取り入れることで、身体の異なる部位を均等に鍛え、運動パターンを身に付けることができます。
このアプローチは選手たちの身体的能力だけでなく、野球における多彩な動きへの適応性も高めることを意図しています。

また、図で示されているレップ数とセット数は、一つのガイドラインに過ぎません。
各選手の日々の状況やトレーニングの進捗に応じて柔軟に調整することが大切です。

また、スキルトレーニングの一環として、ヒップヒンジの技術習得期間を設けていますが、私は選手たちが入学前にこの技術を身につけることを望んでいます。
なぜなら、彼らが高校に入学後すぐにより専門的なトレーニングに取り組めるようにするためです。

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