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40歳からサッカーイラストを描き始めて8年後に日本サッカー協会に辿り着いた話vol.3【反応編】

<投稿編からの続きです>


ドキドキしながら
初めて投稿したイラストは
全くの無反応でした。

日本で流行り始めたとはいえ(2014年当時)
世界では何百万人が利用してるのに
サッカー好きな人世界中にいるはずなのに、
タグ付けまくってるのに、、、
やっぱり自分のイラストは魅力が無いのかな、、、


と、
いきなり心が折れそうになりましたが

名も知れぬ日本人がSNSにアップしたたった一枚の絵が
評価される訳が無いと気を取り直し、

とりあえず15枚(インスタの画面が埋まる数)を目指して
ほぼ毎日のようにイラストをアップしました。

●反応と方向性


立て続けにアップしていると
タグ検索をした時にまとめてイラストが表示されるためか、
少しづつ観てくれる人が増え、
いいね!が付き始めました。


当時の僕は、日本代表と海外サッカーの方を多く観ていたので
描くイラストも海外選手や海外で活躍している日本人がメインだったのですが、

もともとサッカーが人気で、
さらに強豪チームで活躍している
香川真司選手(マンU)や長友佑都選手(インテル)のイラストに
同じアジア人として興味を持ってくれてたのか
反応してくれたのはほとんどが中東系の方々でした。

最初にフォローしてくれた方も中東にお住まいのMuhamad Zamzamさんです。
ありがとうございます!
(久々にアカウント見たらフォロー外されてた、泣)



■海外選手を描く

和のモチーフと海外選手は親和性が高く、
アイデアを考えるのも描くのも面白くて、

さらにイラストをアップするたびに少しづつ
フォロワーさんやコメントなど反応も増えていき、

描いてアップする毎日がすごく楽しくなって来ました。

そして
当面の目標の15枚目に差し掛かる頃に

大好きなフランク・リベリー選手を
東洲斎写楽の役者絵に見立てて描いたイラストをアップした時、


「このクレイ○ー野郎💢お前の〇〇を△△してやりたい👊」

という内容のコメントが書き込まれました。


何が起こったか全くわからず呆然としたのですが
どうやら
リベリーを馬鹿にしたような絵だと思われたようで、
慌てて翻訳アプリを駆使して

I'm sorry if you were offended. But I respect that of Ribery to I love.I drew by reference to the Ukiyo-e men are attractive symbol.

と返信すると、
相手から「いいね!」のマークが付いたので

とりあえずホッとしたのですが、
自分の価値観だけで表現するのは危険だなぁと反省しました。


その後も、
続けて海外選手や日本代表選手を描き続けたのですが

某チームのタグを付けてアップした時に
「お前はこのタグを使うな」
と怒られたり、

某選手を描いた時に
「チームから去れ」
と選手に向けての辛辣コメントを書かれたり、

多くの方々に観てもらえるようになってきた喜びと同時に
少しづつ息苦しさと違和感を感じ始めて来ました。


■葛藤と方向転換

『著作権侵害にあたる為、作品の無断使用・無断転載は厳禁です』
は絶対に厳守されるべきですが、

SNS用にアップした自分の作品が、
目の届かないところへ拡がって
僕の存在も知らない人が
僕の知らない経緯でイラストを観て
いつか僕に辿り着いてくれる方が嬉しいと思ってる派なので、
(お仕事で描かせて頂いた作品の無断使用は絶対厳禁です怒ります)


転載されることには多少見ていないふりをしていたのですが、


ある日、
わざわざ画像加工して「hiroki.38」サインを消して自分の名前に差し替えた挙句、
描いて欲しい選手のリクエストを募集し始めた挙句、
僕宛にそのリクエストされた選手をリクエストするDMを送ってきた
海外の強者が現れました。


想像を超えてくるトラブルへの対策を考えないといけないストレスと、

良かれと思って描いたイラストが
価値観や宗教感の違いによって
自分の気づかないところで誰かを傷つける表現をしてしまうかも知れない
という不安と恐怖に、

何だか面倒くさいな。。。

てか、

そもそもこの方向性でサッカーの仕事に繋がるのかな?

と、
そもそもの疑問が生じたので



ちょっと一旦立ち止まって考えてみようと思い、
気分転換を兼ねて
Jリーグのマスコットたちをモチーフにしたイラストを
描いてみました。

右下は太田宏介選手です


すると、
一気に日本の方々から反応が!

しかも温かいコメントの数々。
そしてノリやニュアンスが通じるので描いてて楽しい!


よく考えたら、

海外の有名選手を描く人なんて
世界中に溢れるほどいるけど、

日本人選手のイラストを世界に向けて描けるのは
日本人しかいないじゃないか?

世界に向けて日本や日本人選手の特徴や個性や魅力を発信していく方が
意義があるし、
それこそ選手のプロモーションにも繋がる!

そして自分自身オンリーワンにもなれる。

ということで、
これからはJリーガーや代表選手をメインに
日本人選手を描くことにしよう!

と方向転換が決定したのでした。


(vol.4 Jリーグを描く編に続きます)

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