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走るのをやめて、一度立ち止まってみた。

先月、2週間丸々休みをとった。

一度、立ち止まって休む必要性を感じたからだ。

社会人になってからこれまで"休む"ということをあまり積極的に選んでこなかった。

そんな自分が休んだことで、気付けた"今後の人生で大事にしたいこと"を自身のための記録として残そうと思う。

休みの過ごし方

休みに入る時に決めていたことが1つある。
“2週間後に、完全にリフレッシュして、元気な状態で仕事に戻る”ということだ。元々がワーカホリック気味だから、これはしょうがない。

そのためにやることを3つ決めた。
“1. 散歩”
”2. 読書”
”3. 筋トレ”(なかやまきんに君のYoutube)
をひたすら毎日続けることだった。
結局、それ以外はほとんど何もしていない。

その中でも、今回は”読書”で自身が気付かされたことを書いていこうと思う。

読書について

読んだ本の中で、特に影響を受けた本を取り上げたい。

『修身教授録』 著:森信三

著者が教員の卵である学生向けに実施した講義をまとめた本である。

2年間で計79講の講義があるのだが、
その中でも特に自身の心に残ったのが以下の講義であった。

第9講 - 読書

この第9講では、森信三氏の"読書"についての考え方が書かれている。

元々、自身の好奇心から本をよく読んでいたが、今まで、意識的に”読書の意義"について、考えることはあまりなかった。それだけに、この講義から気付かされることがたくさんあった。

少々長いが、自身が影響を受けた部分を以下に抜粋したい。

・この読書が、われわれの人生に対する意義は、一口で言ったら結局、「心の食物」という言葉がもっともよく当たると思うのです。
<中略>
ところが、ひとたび「心の食物」ということになると、われわれは平生それに対して、果たしてどれほどの養分を与えていると言えるでしょうか。からだの養分に比べて、いかにおろそかにしているかということは、改めて言うまでもないでしょう。

ところが「心の食物」という以上、それは深くわれわれの心に染み透って、力を与えてくれるものでなくてはならぬでしょう。
ですから「心の食物」は、必ずしも読書に限られるわけではありません。いやしくもそれが、わが心を養い太らせてくれるものであれば、人生の色々な経験は、すべてこれ心の食物と言ってよいわけです。

したがってその意味からは、人生における深刻な経験は、たしかに読書以上に優れた心の養分と言えましょう。だが同時にここで注意を要することは、われわれの日常生活の中に宿る意味の深さは、主として読書の光に照らして、初めてこれを見出すことができるのであって、もし読書をしなかったら、いかに切実な人生経験といえども、真の深さは容易に気付きがたいと言えましょう。

否、気付かないだけですめばまだしもで、かような重大な意味を持つ深刻な人生経験というものは、もしその意味を見出してこれを生かすことができなければ、時には自他を傷つける結果にもなると言えましょう。

ちょうど劇薬は、これをうまく生かせば良薬となりますが、もしこれを生かす道を知らねば、かえって人々を損なうようなものです。

同様に人生の深刻切実な経験も、もしこれを読書によって、教えの光に照らして見ない限り、いかに貴重な人生経験といえども、ひとりその意味がないばかりか、時には自他ともに傷つく結果ともなりましょう。

こういうしだいですから、読書はわれわれの生活中、最も重要なるものの一つであり、ある意味では、人間生活は読書がその半ばを占むべきだとさえ言えましょう。すなわちわれわれの人間生活は、その半ばはこれを読書に費やし、他の半分はかくして知り得たところを実践して、それを現実の上に実現していくことだとも言えましょう。

・真に志を抱く人は、昔から分陰を惜しんで書物をむさぼり読んだものであり、否、読まずにおれなかったのであります。

以上の部分を自分なりに咀嚼してまとめると、
以下の2つのように思う。

1.人生における事象としっかり向き合う
人生で経験する事柄にどう向き合うか。そこにどういう意味を見出すのか?読書を通じ、自省し、思考と価値観をアップデートすることで、今後の人生に活かしていきたい。

2.志があってこそ、学びは深まる
自身の成し遂げたい"想い"があってこそ、人は必死に学ぶ。
"ただやりたい"という想いにとどまらず、実際の行動に現れる”真の志”にまで昇華できるように意識したい。そして学びを実践し、"想い"を実現していきたい。


2週間の休みを終えて

毎日、同じルーティンで日々を過ごすと、
10日目を過ぎた頃から、かなり元気になってきた。

すると、自分の中で学んだこと・感じたことを何かしらの形でアウトプットしたいという気持ちが自然と湧いてきた。noteをここ半年以上書けていない自分でも驚く心の変化であった。

この期間中、様々な本を読む中で自分と向き合い、思考・価値観をアップデートしてきた。そこからの学びを実践に活かすため、5つの言葉にまとめてみた。

  1. 人生は面白いと思い、生きる!
    私欲を捨てれば、人生は楽しめる。
    (自分の思い通りにならないと思うから人生は面白くないと感じる。)

  2. 全力的な生活を送る!
    1日の予定を仕上げて、明日に残さない。

  3. 結果に執着する!
    世の中の人は結果を持って、その人を見る。
    決して、その人の素質にまで立ち入って、理解と同情を持ってくれる訳ではない。

  4. 一言を大切にする!
    大変な時も幸せの時も、日ごろの挨拶話でも一言を大切に。

  5. 智・仁・勇を磨く!
    智:人と相談すること
    仁:人のためになることをすること
    勇:歯を食いしばること

これらは自分がまだまだできていないことばかりだ。
実際、やるべきことを先延ばしにしてしまう怠けものな自分もいる。

だからこそ、"言葉"として書き留めることで、意識し、
未熟な自分を少しづつアップデートしていきたい。

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