見出し画像

小学校における朝のクラスへの情報共有の最適解。クラスルームよりも、スライドの方がスマートだった話。

 こんにちは、ささです。 今回のnoteでは私が小学校の高学年クラスで毎日行っているクラスの子どもたちへの情報共有の実際を紹介します。



まずは結論から

 結論から申し上げると、私にとっては「クラスルームを使うよりも、Googleスライドの方がスマートだった」ということです。 どういうことなのか具体とともに詳しくお伝えしていきます。

小学校で、クラスの子供に朝連絡する内容って?

 そもそも小学校の学級担任は、子供たちに朝どんな連絡をしているのでしょうか。例して以下に挙げてみました。どの情報も伝え漏れがあっては大事な情報です。

・「体育集会 校庭になわとび持って集合する」
・「 2時間目の体育と3時間目の算数が入れ替わる」
・「 家庭科の時間は裁縫道具は必要ない。代わりにタブレットを持ってくること。」
・「 〇〇大会の参加 希望の方は、先生に 声をかけること」
・名前の書いていない体育着の落とし物があったこと

口頭での情報共有することの課題

 しかし、忙しい朝の会の中で全て伝えていても時間がかかってしまいます。音声言語からの情報を得るのが苦手な子もいます。そこで GIGA端末を使って情報を共有すると言う手段が考えられます。 私の勤務校では、子供たちにiPadを貸し出しているので、それを活用します。

Googleクラスルームでの運用のモヤモヤ

最初はGoogleクラスルームを使ってクラスの連絡を行いました。 クラスでの運用方法の大事な約束として、子供たちに伝えた内容はただ1点。

「 毎朝登校したら、クラスルームを開いて連絡を確認すること」

この指示のもと情報共有をストリーム機能を使って行いました。 ギガスクール構想、導入初期と言うこともあり、恐る恐る、試し試しの導入でした。
 数ヶ月使ってみたところ、モヤモヤっとするいくつかの気づきが得られました。 

①教科・学習で使用する 連絡とぐちゃぐちゃになると使いづらい。

 国語や社会、学活などをクラスの授業に関する教材ファイルの配布や回収等全てを1つのクラスルームで運用していたため、トピックとして整理はされているが、だんだん使いにくくなってきた。子供たちもどこにどの情報があるのかだんだんアクセスがしにくくなってきた。

②そもそも毎日の連絡は、さかのぼって見ることがない。

上に挙げたような細かな毎日の連絡は1日が終われば見返すことのない連絡になります。 子供たちにとって必要なのは、その日の連絡であり、他の情報は入らないのです。

Googleスライド運用の具体

 そこで、新学期を きっかけにして、クラスでの情報共有をGoogleスライドを使う形に変更しました。 教科の学習で使う 教材の配布や回収はクラスルームが優れているため、そのまま継続で、 クラスの情報の共有方法としてGoogleスライドを導入することにしました。

 子供たちへの指示はただ1点、「 毎朝登校したら、スライドを開いて連絡を確認すること」としました。

①毎朝(もしくは前日の退勤前)ページ更新を行う。


学校全体で使用している職員連絡掲示板や職員クラスルームを確認し、児童に連絡する内容を入力・コピペしていく。

②「1日の情報は1ページまとめ」のフォーマットで行う。

私は朝のうちに連絡帳を書かせるスタイルなので「連絡帳」スペースも用意しておく。

その日の情報は1ページにまとめる

③新規ページは1ページ目にする。

子どもたちは1ページ目から読むのでこれは大事。

④紙ベースでもらった詳細・掲示用プリントなどはそのままタブレットのカメラで写真を取って白紙ページに貼り付ける。

音楽の担当先生から紙ベースでもらったマーチングの練習予定
そのまま貼り付けで共有

④新しいページを追加時に古い情報ページを確認し、その都度削除していく。


万が一、見返したいときは「ファイル」→「変更履歴」→「変更履歴を表示」すると過去の版に戻れるので便利。

⑤定期的に見返したいものはスライドの後半部分に残しておく。

座席表、そうじ当番、給食当番、係活動分担など

1ページ目→その日の宿題未提出者リスト
3ページ目→席替えの結果
6ページ目→係一覧
7ページ目→そうじ当番表


 こういった学級経営上必要なファイルはスプレッドシートで作成してあります。それをタブレット上でスクリーンショットを撮り、画像データとして白紙ページに貼り付けています。座席表は過去に紹介しています。よかったらお使いください。

https://note.com/hiroki_sasazawa/n/n34b815949b93

⑥GASで連携を図ることで自動的にその日の宿題未提出者の一覧ページを追加する

朝の会が始まる任意の時間(私は8時19分)になると
スライドの1ページ目に追加されるようにした。

 過去に紹介した未提出者一覧を自動的に作成できるフォームに宿題を係の児童がチェックします。そのデータをスプレッドシートで受け取り、連絡用スライドとGASで連携させます。
 GASの紹介はまた後日、別のnoteで紹介します。

教師側のメリット


①ページごとに情報がまとまているため、新規・削除といった更新が簡単である。
②GASを組み込むことで、その日の宿題の未提出情報を自動的に作成追加させることができる。(詳細は別noteで公開予定)

児童側のメリット

①情報を受け取るまでの工数がクラスルームより少なく簡単である。
②ページごとに情報がまとめられているため、1日の生活の見通しが持ちやすい 。
③欲しい情報にすぐにたどりつくことができる。

おわりに


Googleスライド以外にも子供と情報共有できる手段はたくさんあります。例えばGoogleドキュメント、GoogleサイトやCanvaなどを使った情報共有の方法などたくさん方法あるとは思います。
 私の自治体では、GoogleサイトやCanvaは子供の端末では使えないと言う設定になっていたこと、またGoogleドキュメントは1ページに情報をまとめるというのが難しいため今回は使用を見送っています。
 それぞれの自治体の状況や学校の現状に合わせて臨機応変に最適なツールで使っていくのが良いのかなと思います。

 ちなみに、昨年度私と同じ学年を組んだ先生も googleドキュメントやGoogleクラスのルームなどを経由しながら、気づいた時には googleスライドに落ち着いていました。 今年度一緒に組んでいる先生も二学期からGoogleスライド使ってました。
 スライドの構成はどの先生も違っていて、 いろいろ模索しながら探っている様子が見られました。 他人の数だけ使い方も違うのかなあと思います。 私の実践もまだ完成されているものではありません。もっと探っていきたいと思います。

もしよければコメントやSNSで皆さんの情報共有の仕方を紹介してもらえるとうれしいです。

ワクワクする方働き方ができますように。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?