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第16回 家族ということ

 家族という縛り

 家族っていうことに対してどう思う?家族っていうのは、一般的に血のつながりや結婚を通した集団のことを言うんだって。
 時々、考えてしまう。自分にとっての家族はいつから、はじまっていつから壊れてしまったのかなと。もちろん、いろんな家族の形がある、多様性だなんて言われる世の中だし、自分以上に辛い思いをしている人や家族もいるだろう。
 その当時は、この家族の縛りが自分を苦しめているなんて気がつくこともしなかった。元々いた兄弟たちは、やんわりと今の家から離れているようだった。就職して、気がついたら子供がいた姉や、非行に走り家に寄りつこうともしない弟、
そう、客観的に見たらその時点て家族なんて存在しなかったのかもしれない。
 いまだに、家族同士での本音は聞いたことない。まるで、上辺だけの人間関係にように、核心には触れないように、過ごしている。
 その一方で、家族、血縁というのは自分を縛る。家族だから、こうして欲しいとか、家族なんだから、そうするべきでしょうとか、何かしら、自分の行動を制約するのだ。なんだか、都合の良い売り文句にも思える。
 家族っていう言葉の偉大さと、反面に汚さを感じるような気がする。
家族の存在は素晴らしい、両親の存在には感謝している、言っていることはとてもよく理解できる。彼らがいなければ、自分はここに存在していないのだから。
 家族の存在にありがたいと思うこと、それはすごく大事な事だと思うけど、反面で、それを受け入れることができない自分を認めてあげることも、すごく大事なんだと思う。
 家族の形も、人それぞれ。

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