第10回 働くってことは
人生初めてのアルバイト
人生初めてのアルバイトは、近くの小売店だった。単純にレジをしたり、品出しをしたり、どこにでもある一般的なアルバイト先だった。
それにしても、初めての経験というのは、今でも鮮明に覚えている。うる覚えのレジの機械の操作、初めての接客に対して、理由も無くとても緊張したのを覚えている。
初めての経験というものは、何に関してもお金を払ってでも改めて体験できない、とても貴重な経験だと思う。年を取るたびに、初めての経験が減っていく、すこし悲しいことだと思う。
人生初めてのアルバイトに関しては、とても恵まれていた。親切なおばさんや、同僚などばかりで、嫌な人たちは全くいなかった。
くそ時給が安いことは除いて、人間関係にはとても恵まれていたのだ。本当にありがとう。
無知とは怖いもので、他のアルバイト先はこんなにも時給が高いとか、そういうことを知らずに、馬鹿みたいにずっと同じところで働いていたのが悔やまれるところである。たった5円でも時給が上がったら、喜んでて。
無知は罪というけれど、知らない方が幸せだと時々言うけれど、どっちがいいのかな。
無知ってある意味最高なのでは?
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