見出し画像

杉ちゃん&炭治郎の吸引力(バチェロレッテからの自分考察③)

今年、私がアマプラでお世話になった番組は
「鬼滅の刃」「This is Us」「バチェロレッテ」の3つ。

鬼滅の刃はコロナ自粛期間が始まった頃にアニメを見たのだけど、最近漫画も読んでます。
あまりにバチェロスだったので、気を紛らせようと思ってw

でも読んでたら、バチェロレッテの裏主人公との名高い「杉ちゃん」に多くの人が心奪われた理由と、鬼滅人気も通じるものがあるなぁと思ったのです。
(バチェロレッテはネタバレするので、これから純粋な気持ちで見たい人はごめんなさい)

バチェロレッテに出てくる「杉ちゃん」こと杉田陽平さん。
なんというか、びっくりするくらい「人を嫌な気にさせない」雰囲気がある人で。
いや、もしかしたら、あのちょっと挙動不審っぽい目線とかがイライラする人もいるかもだけど、それも超えて何も言わせない、言えない、言ったほうが罪悪感持っちゃう…そんな人。
アヒンサーの前に立ったブッダのような…苛立った相手の戦力喪失させるような慈愛が滲み出てる感じ。
思わずインスタ等もフォローしたのだけど、常に感謝に溢れていて、それがあまりにナチュラルで…。

番組では悲しい思いもしたかもだけど、一番ファンを獲得したのは間違いなく彼だと思う。
でも、それも謙虚に受け止め、新しいことをしつつも、「いつどうなっても良い」という達観した感じもしてて。

だから「今受けた感謝を、出来る限りの手を尽くして返す」というのをナチュラルにできるんだろうなぁと思い、
一見臭いようなこともセリフも行動も、「こんなに嫌味を感じない人がいるのか」というのを目の当たりにした気がします。

見える相手も、見えない相手も、同じようにリスペクトし、世界の全てに対して感謝がある感じ。
(それは、萌子さんの「全部を愛している」に近い感覚だと思うんだけどなぁ…2人のそれは共通しているように思う)

で、炭治郎。
彼は優しすぎると指摘されてしまうほど、敵(鬼)に対しても情をかけるし、仲間をリスペクトするし、思いやりがあって真っ直ぐ。
自分よりも仲間や相手を優先するある意味「弱い主人公」ではないかと思う。

いつかナウシカと炭治郎の「優しさと強さが今の時代にマッチする」というような記事を読んだのだけど、
杉ちゃんの人気を見て、改めてこれからの時代は
「相手(誰か)を思いやる優しさと強さ」が求められているのではないかと思いました。
(これから風の時代と言われますしね)

今までは、ひたすら自己成長と強さを求めるヒーロー
「海賊王にオレはなる!」
「(オレは)天才ですから!」
という「オレ」が強いイメージで、
もちろんルフィにも花道にも、強さも優しさもあるけど、主人公の「自己成長」が一番重要視されていたような。キャラもそれぞれが立っていて、それぞれでも自己完結できるような。

でも、炭治郎の場合は、自己成長もだけど、周りがいないと世界がなりたたないというか。鬼滅もみんなキャラが立ってるけど、誰かがいて際立つ感が今までのジャンプ作品より強い気がする…(ジャンプばかりで恐縮ですが)
自己愛・自尊心も持ちつつ、相手との互換性?相関性? とにかく一人では成り立たなくて「相手がいてこその自分」という感じと、その上での自己成長というか覚醒というか。

それって、やっぱ自分を取り巻く世界や相手に思いを馳せていないとできない気がしていて、
自分という「絶対」の芯がありつつ、「相対」的なものも包み込んで世界が成り立つ。
そこにフォーカスされている「ストーリー」に惹きつけられ、心を動かされているんじゃないかなぁと思います。

で、それは杉ちゃんにも同じようなことを感じたのです。だからめちゃくちゃ心が動かされた。(私は)

以前は、ちょっと語弊があるけど「思いやりや優しさは弱さの常套句」と思っているふしがありました。(特に幼少期)

特に何も長所が見つけにくい子や地味な子に「でもあの子は優しい子なんです」みたいな…ちょっと都合の良い風に使われがちな言葉というか…
テレビとかでも「優しいから弱い」みたいな作品や風潮が強かった気がします。社会的にも「相手を蹴落としてでも昇進する」方が勝者、みたいな。

でも、これからは「相手に思いを馳せること」がスタンダードになるんじゃないかなぁと。
そういう人やモノやコトが、人を惹きつけるのではないかなぁと。

バチェロレッテなんて、1人の女性に選ばれるための男の戦いだから、それこそ「相手を蹴落としてでも…」になりそうなのに、
そんなのが一切見受けられなかったのは、全員いての世界観(萌子さん含め)があって、特に杉ちゃんの「素直に相手を考える」(萌子さん意外も)という姿勢が伝播して、あの世界観になったんじゃないかなぁと思いました。
総じてバランスの良いストーリーだったような…編集の賜物かもしれないけど、でもそれぞれのキャラがあってのことだったから、とても魅力的な番組になったんだろうなぁ。

私は女性だけど、男性性も強くあって、だから「優しい」って言われたくなかった青春時代。

でも大人になるにつれて、その考え方も変わってきました。
世の中的にも価値観が少しづつ変化している今。
やっぱり世界は面白いなぁと思う今日この頃です。

=========

自分考察その①
「杉ちゃん・アンドレ・エドワード」https://note.com/hirokikaku/n/ncc3dd7d0d4ac

自分考察その②
「兄とホモソと私」
https://note.com/hirokikaku/n/ne735e02f68f8

🌊YouTubeチャンネル始めてみました🌊
おさとあきこ「島暮らしの堤防から」
近所の堤防で夕焼けを眺めながらビール片手にアラフォー独女2人の飲み語りです。
ゆるゆる話してますが、意外と社会派で面白いかと♪
https://www.youtube.com/channel/UC7OaO2CtMgU6OK7t9aaoFEg

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?