【百科詩典】ビールのこびん【ビールの小瓶】

「おふたりで一本だけ、ビールの小瓶を頼むんだよね。かわいいおじいちゃんとおばあちゃんで、なんていうのかな、たたずまいが静かで、質素なんだけど、ふたりにはふたりのささやかな決まりがあって、それは長年積み重ねられたもので、それをしているだけで生きているということが続いていく、っていう感じだったわよ」

〜よしもとばなな『幽霊の家』