vol12 人を愛したあなたへ

本当に誰かを愛したとき、言葉にならないことを知った。
あなたの力になりたい。
でも、どうやって。
大変そうだね、言葉をかけるのは簡単だけど、それって、なんだかすごく陳腐な気がする。ただの自己満足になるんじゃないの。

何もしてくれないなんて、何にも思っていないんだなんて、そんな風に思っていた。
大きな間違いだった、ごめんなさい。

見えないところで、何もできない、ただただ見守ることしかできない自分に、泣いていたのよね。

やっと、わかった。
あなたも、闇のなかにいたのね。
表では、何でもないと、平気そうなフリをして。
私も、闇が深く、長かったから、わかるよ。

深かった闇の分、光は強く強く美しい輝きを放つ。
苦しかった分、その総量と寸分も狂わず同じ量だけ、闇は美しい光となって、その人を、高い高いところへと、連れていってくれる。

わたしは、わたしのことを愛して、自分のことを信じられるわたしになって、待っているね。

この想いが、必要な方へ、届きますように。

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