見出し画像

人生で一番大切な仕事、それは「思い出」づくりだ!

「人生で一番大切なこと」をスパーッと教えてくれた本に出会いました。

人は皆、遅かれ早かれ死ぬ。最後の数日、数カ月を生き延びるのに必要な医療費を貯めるために、人生の貴重な数年間を犠牲にしてまで働きたいと思うだろうか?
私は、いさぎよく「墓場で会おう!」と言いたい。

先々のことを考えてお金を貯め込むのではなく、元気なときこそ、
経験にしっかりとお金を使い、人生の豊かさを追い求める
ことが大事という内容です。

■人生は経験の合計である

心理学の研究でも、人はモノではなく経験に金を使うほうが幸せになれることを示している。モノは買った瞬間の喜びは大きいが、次第にその喜びは減っていく。だが、経験から得られる価値は時間の経過とともに高まっていく。私はこれを、「記憶の配当」と呼んでいる。
節約ばかりしていると、そのときにしかできない経験をするチャンスを失う。その結果、世界が必要以上に小さな場所になってしまう。人生は経験の合計だからだ。

経験には記憶の配当がある
とはうまく表現できている、と思いました。
しかも経験を重ねることで、雪だるま式に増えていくものです。

私は50代で大学院へ行き、3年間で3,000時間以上は勉強時間を費やしました。基本的な経営学、そしてケーススタディからの学びが大きいですが、今後の自分のキャリアを再考する絶好の機会となりました。そして何よりも共通言語で会話できる仲間が増えたことが人生の宝物だと思います。しかも世代を超えたつながりなのです。
過去を振り返っても思い出に残る大学院生活でした。第2の青春と言えるかもしれません。

人生は経験の合計だ。あなたが誰であるかは、毎日、毎月、毎年、さらには一生に一度の経験の合計によって決まる。最後に振り返ったとき、その合計された経験の豊かさが、どれだけ充実した人生を送ったかを測る物差しになる。

経験こそが人生の豊かさにつながるのです。
であれば、経験を増やすことが大事。そのために、お金を費やすというのは理にかなっていると思うのです。

経験は、継続的な配当を生みだす。なぜなら、人間には記憶があるからだ。

■ゼロで死ぬという目標を持つ


同本では、人はいつか死ぬ。残ったお金は墓場までは持っていけないので、できるだけ自分の経験・思い出に費やすのがよい、という内容です。

リタイア直後は老後の楽しみにしていた経験をしたくてうずうずしている。それを行動に移す気力も体力もある。その後、一般的には70代になると、人生でやり残したことも徐々に減り、体力も衰えるため、行動は緩やかになっていく。そして80代以降は、どれだけ金に余裕があっても、積極的に行動しようとしなくなる。

例えば、「私は80歳までは一人ででも海外旅行する」と考え、毎年1回海外すると決めていましたが、コロナによる行動制限でこの3年間は行けていません。戦争などもあると、行きたいと思っていた国にも行けなくなります。
こうした自分以外の外部環境でさえ変化がある中、自分の体調や気力を考えると、元気なうちに多くのことに挑戦しておきたいと思うのです。

あなたは、何も考えずに働き、貯蓄し、できるだけ資産を増やそうとしていたこれまでの人生を変え、できる限り最高の人生を送れるようになる。

ゼロで死ぬという目標を持つのも同じことだ。完璧に実行できなくても、目指すことで、何もしないよりもはるかに目標に近づける。

先日読んだ、パックンの本(「無理なく貯めて賢く増やす パックン式 お金の育て方」)にも同じことを書いてあり、思い出しました。

自分が心から喜べることにお金を使うなら、僕は大賛成です。そのお金まで節約してまで投資すべきとは思わない。普段から節約しているならば、「思い出には投資すべき」です。

いつまでも語られるほどの思い出への投資は、人生を豊かにするのです。

■私が90歳まで働き続けたいと思う理由


「90歳まで働きたい」と言うと、驚き引かれることがあります。

私も様々な角度から考えた結果、
働くことが「イキガイ」
だと思っています。

何かしらの価値を提供し、それを評価いただく、ということです。
良い評価いただく、ということは、誰かの役に立っている、と感じられることです。

そして、ビジネスこそが自分を成長させてくれると思うのです。同本でも同じようなことが書かれていました。

老後資金が足りないという理由ではなく、ビジネス大好きで、会社が成長するのを楽しんでいるから仕事をし続けている。ビジネスそのものが、人生を豊かにする経験になっているのだ。

大学院仲間とビジネスを立ち上げ始めていますが、そのプロセスや関わる仲間、そしてアウトプットからの喜びが好きなのです。

「もし仕事が楽しくなく、義務のように感じていたら、とっくに辞めていたよ」

まさに同感です。
私が人生の最後に、思いを馳せる経験は何なのか。そのためにも、思い出づくりにアクティブに動いていきたいです。

そして、50代の人生は、まだまだこれから楽しめるのです。

同記事には数人から感想をもらったので、こちらもどうぞ。


この記事が参加している募集

人生を変えた一冊

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?