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はじめてのpmconfを終えて

プロダクトマネージャーカンファレンス2022(pmconf2022)で登壇させていただきました。その体験を書こうと思いつつももう年の瀬。メモをベースになんとか年越し前に公開します。
※と思っていたら子供を寝かしけている間に年が開けた

カバー写真は海岸に落ちていた貝殻を洗おうとしている娘。波に濡れぬようへっぴり腰になりつつ何度もトライする姿を見て、「挑戦している姿はこういうものかもなー」と思ったので。

遠い目標(のつもり)だったpmconf

正式にプロダクトマネージャー(PM)ロールになったのは今年の4月。当時はPM一年生気分で、数年以内にpmconfで登壇してみたいなぁという気分でした。

PMといえばスタートアップやメガベンチャー所属の方が中心。大企業ましてやデザイン組織に属している自分はなんちゃってPMではないのか?PMと名乗ってよいのか?というコンプレックスに近い感覚がありました。しかし

pmconfという夢をわざわざ自分で数年後に先送りする必要はない。
腕試しするつもりで応募してみよう。ダメもと!

という気持ちで公募セッションに応募することにしました。

結局締切当日に一気に書く

頭の中でレジュメをぼんやりと考えてはスマートフォンにメモしていましたが、結局提出したのは締切当日。

今年のテーマは「回帰と進化」。自分の原点である人間中心設計を扱うことがまず頭に思い浮かびました。プロダクトマネジメント““人間中心設計、プロダクトマネジメント“における“人間中心設計といったタイトルを考えました。

下世話ではありますが、少しでも査読者の目に留まるよう関心をもたれそうなことをとにかく書きました。デザイナーからプロダクトマネージャーのキャリアについての話題も追加し、自己紹介用のURLもSNSではなく、会社の個々のデザイナー紹介サイトを記入しました。

一人旅の途中での採択メール

査読結果は8月中旬。その頃ちょうど一人旅行中で、玉造温泉に宿泊中採択メールを読みました。早朝の旅館で1人飛び上がり、ガッツポーツしました。

盛りすぎた結果、発表の焦点が合わずあたふた

発表は決まったものの発表スライド作りは難航。なんせ発表プロットを盛ったために、自分でも収拾がつかず、20分のプレゼンにまとめ上げることが難しい状況になりました。また先述の自信のなさから

「そんなん知っとるわ。当たり前のこと言うな」と思われたらどうしよう。

という不安が付きまといました。

キーワードを取り上げてみても、プロダクトマネジメント、人間中心設計、UXデザイン、仮説検証、アジャイル開発…などなどいろいろ挙げすぎて、自分でも回収が難しい状況になりました。これは反省。

頭の中が混乱する期間が1ヶ月以上続き、悩んだ結果、自分が経験を通じで伝えられることはなに?1番伝えたいことはなに?という当然の帰着となり、以下の2点に絞りました。

  • デザイナーがユーザー視点を高めていくことで、結果的にPMにたどり着いた

  • 人間中心設計によって仮説検証が効果的・効率的に実行できる

発表1ヶ月前から緊張が取れず、心臓が痛い

それでもずっと不安を抱えたままの数ヶ月を過ごしました。平日土日も問わず、心はずっとずしんとした気持ちのまま。

それでもなんとか一応カタチにし、同僚に事前リハーサルとフィードバックも行ってもらいました。

プレゼンを修正し、もう今自分が提供できることはこれだ!あとはやれるだけやろう!というところまでは行き着きました。

発表後は一気にお腹ペコペコ、nonpi最高

当日は朝イチ11時過ぎの発表でした。発表はとにかくリハーサル通りに話し、時間内に終わることだけを考えました。

無事に発表を終え、質疑応答コーナーへ。幸運にもコメントをくださる人がおり、短い時間ながらも有意義な対話をさせていただくことができました。

大袈裟に感じるでしょうが本当のこと。登壇後は疲れ果ててしばらく動けませんでした。とにかくお腹が空いていることだけはわかりました。

前日にnonpiが届いていたことを思い出した瞬間の歓喜は忘れられません。

nonpiめちゃめちゃ美味しい。串もオードブルも一気に平らげました。
本当、nonpiはオンラインカンファレンスのデファクトスタンダートになってほしいと思えるほどでした。本当にありがとうございます。

理想のpm像に悩んだり、苦労してる人も多い

他の発表者の発表を聞いてみると、PMとしてキャリアをスタートすることはそれなりに勇気がいるようで(前述のPM=無敵のイメージがあったり、身近なロールモデルがいない)、自分に限らず誰でも同じなんだなと感じました。

プロダクトマネージャーは、デザイナーやディベロッパーに比べ、なぜか最初から無敵を求められる印象があります(あくまで印象です)

pmconfがそういった悩みやうまくいった事例の共有の場になれば良いと思います(なってるけど)

発表と同じくらい緊張したオンサイト交流会

PMの知り合いもない自分にとってオンサイト交流会も未知の世界でした。

そんな中に自分が参加させてもらって楽しめるのだろうか?という不安がありました。

それでも会場に到着してしばらくしているとたくさんの方に話し掛けられました。
自分の発表を聞いてくださった方もおり、大変楽しめました。結果的に閉店時間まで滞在しておりました。

飛び込んで本当によかったと思います。オンライン交流会に参加しなければ、pmconfと自分との距離が遠いままだったと思います。

なんと満足度セッション第2位

プロダクトマネージャー Advent Calendarでは、毎年のpmconfセッションの視聴者数および満足度のランキングが発表されます。なんとそこで満足度第2位にランクインすることができました。

視聴いただいた方、アンケート解答いただいた方には感謝してもしきれないです。

ちなみに一位は視聴者数ランキング、満足度ランキングともにLinkedinの方の発表でした。すげぇ。

pmconfからの学び

失敗を覚悟して飛び込んでも、失敗はしない

応募したり、発表したり、交流会に参加したり、すべて失敗してもいいやという感覚で飛び込んだ。その結果、想定以上の収穫が得られました。

自分がなんちゃってPMではないか?と言う点については、まだ克服できていないです。これからもデザイナー出身のPMとして精進していくつもりです。(もちろんデザイナーとしても成長していく)

貴重な経験をさせていただいた運営チームの方々には感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございます。

2023年もよろしくお願いします。

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