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拘りの理由(1)─綿素材─

オーガニックコットンの上下を買った。
昔は衣料にチカラを入れていたが今はステレオタイプのスーパーで、それでも手頃な価格と割引サービスによって割と質の良い服が買える。家から近いのも魅力の一つだが、衣料品の質に気づいたのはここ数年のことだ。こんな身近にこんな手頃ないいものが買えるならとそのスーパーを見直したのは震災の数年後である。


肌荒れがひどく、衣料品、生地にこだわるようになってから十数年が経つ。
もともとアレルギー体質だが皮膚トラブルは少なかったけれど、ひどくなったと感じたのは同居後。しかしハッキリした原因は不明のため、同居を理由にはしたくない自分がいるが、それも原因の一つだろうとは思っている。

合成の洗剤、柔軟剤、香料がとにかく不快になった。なるべく除去して生活している。食生活も多少変わってきている。
そのおかげか年中鼻炎がちだった鼻はよくなり、臭いがはっきりわかるようになった。花粉症は一週間ほど苦しいが薬は使わずに済むようになった。
肘や膝の内側の汗疹様の湿疹も出なくなった。
涙目も減った。

しかし手荒れがひどい。特に右手。常にどこかが割れていて痛い。手湿疹が出ると痒くてたまらない。
化学繊維を避けるようになり、綿素材の服ばかり着ている。きっと現代の綿も合わないのかもとは思う。

それでも、綿の触り心地が好きだ。気持ちいい。サラリとしていて馴染む感じ、不快感がない。

しかし綿はくたびれやすい。色落ちしやすい。


だから私は、毎年最低上下一枚ずつは綿素材の服を買う。

不完全な私の、ヘンな拘りの、ひとつ。

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