【カメラ雑談】今まで撮ってきた写真で「良い写真」って何枚あるだろう。
写真を始めて、6年が経とうとしている。
あくまで仕事ではなく趣味で続けているので、あまり写真を撮らなかった時期があったりするが、一か月間、一枚も撮らなかったことはないから、多少写真熱が低い事があったりしつつも、かれこれ撮り続けている自覚はある。
そんな中、今まで撮ってきた写真で「これは良いのが撮れたな」と素直に思える写真って何枚あるのかと思った。調べてみたら今までに236GB分を撮ってきたことが分かった。多いのか少ないのかは置いといて、それでも写真が趣味じゃない人からしたら途方に暮れる枚数だと思う。
ぱっと思いつく「自分の好きな写真」は案外多くは浮かばないけれど、「これは良いの撮れた」と思う写真は不思議と脳裏にはっきりと浮かびあがってくる。
良い写真は記憶の奥深くに埋没することなくすぐさま引き出してあげることができるのだ。
今日はそんな「超個人的マイベスト」を振り返りたいと思う。
この一枚はカメラ一年目に撮った写真で、子供の頃遊んでいたレゴブロックを引っ張り出してきて撮影した。当時「前ボケ」を覚え始めてやたら撮っていた気がする。コップを持った女性が主人公のストーリー性を意識した。
この写真が特に印象に残っている理由として、大学の写真部の活動の一環で「部内批評会」があった。皆の写真を机に並べ、白紙の用紙に匿名でコメントをつけていくというものだった。
匿名かつ批評会なので、わりとちゃんとダメ出しをしていこう、という方針があり、僕も批評会の度にちゃんとダメ出しをされた。
この写真は覚えている限り、唯一賛否の「否」が一つも書かれなかった一枚で、これがなんというか僕の中で「代表作」になった。
もちろん、今見返すと「こうして撮った方がもっとよくなるのに」と思うところはあるけれど、(背景が家のタンスなのなんとかならなかったっけ、とか)好きな写真であることに変わりはない。
これは大学三年の夏、栃木県足利市の花火大会で撮った一枚。
この年は花火大会に部活の友達と足繫く通っていた。
花火は昨年も数か所撮りに行ったけれど、残念ながらこの一枚が僕の中でかなり高いハードルになっていてなかなか超えることができないでいる。機材だけでいえば今の方が性能は上がっているけれど、良い写真は安価な機材でも撮れる、っていう事実を突きつけてくる。
今年の夏も花火を観に行くのだろうけれど、果たしてどうなるのだろうか…
屋台の黄色、朱色と青い花火の対比、スマホで撮影する人、色々と上手く嚙み合った一枚は今でも好きな写真だ。
これも、大学三年の時に撮った一枚。
桜だけなら、ベタなんだけど偶然ひこうき雲を見つけて慌てて桜の枝と並行になるように撮った一枚。
偶然撮れた、のだけれど印象に残っている時点で「良い写真」な気がする。真っ直ぐ伸びる枝と真っ直ぐ進むひこうき雲。なんだか同じ方向を向いて前向きに進む様子がストーリー性もあって好きな一枚。
これは去年の6月。長野県松本市で。富士フイルムのX-S10を使うようになってから僕の中で「スナップ写真」に挑もうという方針になった。
今も模索中で勉強中だが特に「スナップ写真」って難しい、よくわからない、上手く撮れない、って感じで苦手意識が強いジャンルだったけれど最近は壮大な景色がど――――ンって写真よりも何気ない街並みとかを切り取る方が好きである。
この一枚は何気ない人の往来と草間彌生のモニュメントの対比が良い違和感を醸し出していてお気に入りの一枚である。
この一枚はつい二か月ほど前に撮った一枚。ここ半年は今まで撮ってこなかった人物写真に挑戦してみよう、ということで地元の友達、学生時代の友達にお願いして時折撮影している。つい最近は人生初のフォトウオークにも参加してポートレートとカフェの物撮りを学んでみた。
人物写真に急に興味が出たのは、地元でポートレート撮影を仕事にしている同世代と知り合ったのが大きい。奥深くて楽しそう、っていうシンプルな動機でやってみたらこれがかなり楽しかった。
今までやってきた撮影ジャンルは一人で完結していたけれどモデルしてくれる人との二人三脚感は他では味わえないし、ミスショットの比率も風景写真などと比べたら高いけれど、上手く撮れた時の喜びはその分大きい。
この一枚は、こちらに歩いてきてもらってとにかく何枚もシャッターを切った一枚。ピントが数枚外れてしまったのだが、見返していると「良いかも」と印象が変わった。
勿論、この日は正攻法で撮った写真で素敵な写真も何枚か撮れたけれど、ボケている写真は匿名性もあって、見る人の創造に委ねられる部分が大きいので個人的には好きな写真だ。
この一枚も二か月ほど前。一人旅の香川県高松市の高松港にて。
この一枚はもう説明は不要ってくらい王道な雰囲気な写真なのだが、計画的に撮りたいスポットを巡った旅の中でこの一枚は全くノープランの景色だった。
高松に着いたらちょうど夕暮れ時で、ちょうど快晴で、地元のサラリーマンや学生がのんびりたそがれているので何事かと空を見上げたらこの景色を見つけた。
写真はこういう偶然見つけた景色を残せるから楽しい。結局、4泊5日も巡って相当な枚数を撮影して、一番好きになった写真は「ノーマーク」だった高松港の一枚となった。
とはいえ自画自賛になってしまうが、ここ数年の中では一番記憶に残る写真が撮れたと自負している。
ということで、ぱっと浮かんだ写真は以上6枚でした。案外少ない。記事を書きながら新たに何枚かは思い出しましたが、ぱっと出てこなかった時点で弱いということで。
あと、好きな撮影ジャンルも年々変化していることに気が付きました。
10代の頃は夜景とか、光跡写真とか、撮りまくっていたけれど最近は全然撮ってないな。
たまには、撮ってみようかな、と思いました。
最後に、久しぶりにレゴブロックの写真を撮りました。
こういうのも撮ってみるとやっぱり楽しい。
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