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『夜明けのすべて』がやさしくて。

先日鑑賞した『夜明けのすべて』の余熱がまだ心を温めている。

なので、感想をnoteにも。

トレイラーはこちら。

パニック障害とPMSを抱える2人。

2人は移動式プラネタリウム等を扱う、科学教育教材の会社で出会います。

会社やコミュニティという名の小宇宙で生きる彼らは大宇宙の星々と同じ。

夜空のかつての輝きは、私たちの今の闇をも照らし導いてくれる。

私はどっちも当事者として当てはまらないから、こう言うのは少し憚られるけれど、辛いのにとても心地が良かったです。

オープニングから音楽と語りがじんわりと劇場を包んでくれて、小さい頃にオルゴールの音を聴きながら絵本を読み聞かせてもらったことを思い出した。

鑑賞後思い出したのは、こちらも大好きな『午前4時にパリの夜は明ける』

夜や星のモチーフと私たちとの関係性や登場人物たちのシェルター的な場所・コミュニティの存在の優しさが共鳴する。

16mmフィルムで撮影されているのも同じ。

「人は死んだら星になんかなりません」

そう言った人をも星にする温もり。

自然体で優しくて温かい宇宙が刻まれていました。

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