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とかげのゆきと、ゆきとかげ。

ゆきとはたましいだけだから、いつでもどこへでも
連れて行けると思って、一緒にイルミネーションを見たね。

生きている1歳児なら、寒空の下、90分間も連れ回せないもの。

たましいだけだから、ずっと一緒にいられるんだって気づいたよ。

でも…時の止まったエコー写真のゆきとしかいないから、
時々たまらなく悲しくなって泣いてしまう。

そんな時、ゆきとは「ここにいるよ」って教えるみたいに
とかげになって姿を見せてくれるね。

イルミネーションを見た後、閉店間際のお店に寄って、
すみっコぐらしのガチャガチャを回したら、一回でとかげが出たから、
ゆきとが当ててくれたんだって思ったよ。

ダメ元で100円でクレーンゲームもしたら、1度でとかげをゲットできたから、またゆきとが来てくれたんだって信じたよ。

それからもうひとつ、別のクレーンゲームをしたら、200円でまた
とかげが獲れたから、今夜は3つもとかげをありがとうって
ゆきとに感謝したよ。魔法みたいな不思議な夜だった。

ゆきとには何もしてあげられなかったのに、私が泣いている時は、
まるで笑顔にさせようとしてくれるみたいに、たくさんとかげと
出会わせてくれる。ゆきとの仕業だって信じてる。

だから私は私の元へ来てくれたとかげたちをゆきとの代わりに
いい子だねっていつも抱きしめてるよ。そしてまた泣いてしまう。

寂しくなるととかげばかり買ってしまう。
部屋はとかげだらけ…。
ゆきとの代わりにとかげを集めて、癒されてるけど、
どんなにとかげを増やしても、拭えない寂しさもある。

ゆきとがいなくて寂しいと思う心は本当はとかげでも満たされないけど、
とかげで気を紛らわしているよ。ゆきとが教えてくれたとかげだから。

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