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SNSは情報の宝庫


今日のおすすめの一冊は、山本康正氏の『情報の選球眼』(幻冬舎)です。その中から「情報の価値は源泉にある」という題でブログを書きました。

本書の中に「SNSは情報の宝庫」という興味深い一節がありました。

情報を得るため、情報の発信者と直接コンタクトを取るという観点から考えても、SNSの力は大きいです。裏を取る必要はありますが情報の宝庫、とも言えるでしょう。たとえば、業界で有名な人物が、ある事象についてポストをしていた。その情報について深掘りしたければ、メッセンジャーで簡便に連絡を取ることができるからです。
ただSNSもいくつかありますので、違いも含め、どのSNSに価値ある源泉情報があるのか、ある程度の知識を持っておく必要はあります。一番のおすすめは、フェイスブックです。実名で登録している人が多いことが理由に挙げられます。実際に会ったことがある人とつながることを想定した設計だからです。
フェイスブックであれば、友達限定で情報を公開することもできますから、コミュニティの機能も有している。実際、特定テーマだけの知人を集め、日々情報を交換するような、クローズドなコミュニティを構築することもできます。 
ツイッターについては、基本的には、実名のアカウントで発信している情報に価値があると考えていいでしょう。たとえば、イーロン・マスク氏や孫正義氏のツイートです。 マスク氏のツイートを見ると分かりますが、見ているこちらが心配するほど、まだ世には出ていない、会社として公式発表していないような情報が、彼の発言として出ています。 
お騒がせ的なツイートも多いですが、同氏の素直な意見と、大胆な判断はその後のテクノロジー業界へ大きく影響が及ぶ可能性もあるので、私はチェックしています。孫正義氏も同じく本音のツイートが多いので、見る価値は大いにあると思います。
ツイッターのファウンダーであるジャック・ドーシー氏や、LinkedIn (リンクトイン) の創業者であるリード・ギャレット・ホフマン氏といった起業家なども実名アカウントで発信しているため、私はフォローしています。このようなSNSから情報を得る場合にも、 やはり英語で投稿されているため知識が必要です。 
私の場合はテクノロジー界隈や起業家のSNSをチェックすることが多いですが、読者によっては、自分の業界に関連する情報を実名で発信する人物をフォローするなどして、 定期的に覗いてみるといいでしょう。 業界により、SNSを選択する必要もあります。
人材系の情報を得たい方であれば、リンクトインなど、転職系サービスとも言われるビジネスSNSの情報をチェックするといいと思います。ただしSNSの情報は個人であれ企業であれ、アカウントの持ち主が投稿していますから一次情報のはずなのですが、あえて加工している場合が往々に存在します。 
SNSでも重要なのは、ツイートやポスト、プロフィールはあくまでその人物や企業を知るためのきっかけであるということ。気になる情報を見つけたらそこから一歩踏み込み、本人にコンタクトを取ったり、共通の信頼できる知人に確かめたりすることが、意味のある情報を得るためには必要です。SNSはそのハードルが低いために、使わない手はない有用なツールだと言えます。

SNSを匿名でやったり、友だち限定にしている人は多いです。それは、炎上をおそれたり、自分のプライベートが明かされるのが嫌だ、といった理由です。しかし、仮にFacebookなどで友だち限定にしていたところで、やろうと思えばその情報はコピーされてすぐに拡散されます。本当にプライベートでやりたいのなら、チャット機能を使って相対でやることだと思います(それだって流出することはありますが)。

ですから、一旦SNSを始めたら、それは世界に公開されると思って文章を書いたり、写真をアップした方がいいということです。すると、おのずから、SNSの文章の内容が変わってくるはずです。

つまり、実名で始めるという覚悟を決めるということです。でも、それはそんなに難しいことではありません。あくまでも、自分の書いた文章は、自分の好きな人も、嫌いな人も、家族も、会社の人も、ライバルもみんな見ているんだ、という意識があればいいだけです。

すると、SNSが貴重な情報発信となります。プライベートで書いているうちは、うわさ話や、愚痴や、自慢を書きなぐっているだけだ、ということになってしまいます。

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