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暗示の大切さ

今日のおすすめの一冊は、ゆうきゆう氏の『やりたいことをぜんぶ実現する方法』(王様文庫)です。その中から「いつまでたっても行動できない人」という題でブログを書きました。

本書の中に「暗示の大切さ」という興味深い一節がありました。

カナダにあるヨーク大学のウェストラ博士は、不安神経症の患者さん67人を対象にして、どんな傾向がある人が、治療に反応しやすいかを調べました。その結果、「自分の不安症状は非常に強いため、どんな治療をしても治らない」と思っている人は、長期的に治療効果が非常に悪く、本当にどんな薬剤やカウンセリングを行ったとしても、改善する率はとても少ない、ということを発見しました。
逆に、「自分はきっと治ることができる」と考えている人は、治療効果がとても高く、長期的に改善している率がとても高くなりました。こういった調査を通して、ウェストラ博士は、「本人ができると思っていれば、実際にできるようになる」ということを結論づけています。
実際、人間にとって「信念」というのは、非常に大切です。「できたらいいな」「できるか分からない…」「でも、たぶんできないだろうな…」なんて思っている人は、いつまでたっても「できない」のです。とにかく「できる!」と思うこと。「できる!」と固く信じ込むこと。それこそ「信念」として、強く意識に刻み込むことです。それが行えていないのなら、あなたの夢は、絶対にかなうことはありません。
では具体的に、どのようにしたら、「できる!」と信じ込むことができるのでしょうか。そのためにもっとも早い方法は、「繰り返す」ことです。人間、どんな内容であっても、何度も繰り返して伝えらえることで、信じてしまうという心理があります。ひと言でいえば「暗示」にかけるのです。
結局のところ、実はあなたの「価値観」だって同じなのです。宗教でも、恋愛でも、人生への考え方でも、何でも構いません。あなたの思考が、絶対的に正しいかどうかというのは、明確には説明できないはずです。ただそれは、周囲から何度も言われてきたから。繰り返されることで、「あぁ、何度も聞くから、それが正しいのかな…?」というように思っているのです。
人生観、価値観だって、広い意味では「暗示」なのです。これはCMでも同じこと。どんな商品でも、何度もその商品のいいイメージのCMを見ていると、本当にそれがいいイメージに見えてきませんでしょうか。これも結局は暗示です。
人間、たとえ大人になっても、何度も繰り返されることで、その意識がじんわりと刻み込まれていくわけです。ですので、とにかく今からでも遅くありません。あなたが「やりたい!」と思うことがあったら、とにかくまずは「できると信じる」こと。そしてそのために「何度も繰り返して、暗示にかける」ことです。
ただ何度も言葉にする。これくらいなら、必ずできるはずです。またその言葉を繰り返す場合、とにかく「断定形」にすることが大切です。「やりたい!」ではなく「やる!」いえ余裕があれば「やった!」でも構いません。オススメは「完了形」です。完了形にすることで、より濃密に、心に刻みます。
恋人を作りたいなら、「恋人を作りたい」⇒「恋人を作る」⇒「恋人を作った!」と思考変換を行って!「恋人を作った!恋人を作った!恋人を作った!恋人を作った!」と繰り返すことです。何度も繰り返しているうちに、本当にその気になってきます。

五日市剛氏は、「請求書の祈りではなく、領収書の祈り」が大切だ、と言っています。請求書の祈りとは、神様や仏様に、「こうして実現して欲しい」と勝手に請求書を突きつけること。領収書の祈りとは、神仏に感謝の気持ちを込めて、「〇〇になりました。ありがとうございました。感謝します」という祈りです。

神様の立場だったら、どちらの方が叶いやすいかは明白です。相手に向かって、命令するような請求書の祈りは誰だって断りたくなるからです。「私はできる」というような自分自身への宣言を「アファメーション」といいます。ポジティブな口癖と言ってもいいです。

「根拠のない自信」はここから生まれます。「できると信じること」…領収書の祈りの実践を重ねたいと思います。

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