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人生は短い

今日のおすすめの一冊は、太田和彦氏の『人生を肴に ほろ酔い百話』(だいわ文庫)です。その中から「人生を肴に」という題でブログを書きました。

本書の中に「人生は短い」という心に響く文章がありました。

昨年末、テレビ番組「徹子の部屋」で「来年はどういう年になるでしょう」と聞かれたタモリは、やや考え「新しい戦前の始まり」と答えたのを見ていて、どきりとした。 その後、時代相をついた言葉としてマスコミや評論家にたちまち広まり、新聞論説の見出しにも使われ、タモリの鋭い言語感覚にうなった。 

最近亡くなった歌手ハリー・ベラフォンテは「歌手を投獄できても、歌はできない」という言葉を残した。歌手の誇りがあふれている。やはり亡くなった坂本龍一は、古くからの言葉「芸術は長く、人生は短し」を好んだそうで、この人が言うと真実味がある。名言の力は大きい。 

それとは比較にならないが、昔、教えていた大学の卒業式で教え子に、何か書いてくださいと色紙を渡され、うーむと考えたが名言は浮かばず「明るく、楽しく」とした。 後からあんなのでよかったのかなあと考え、案外いいのかもと思った。明るく楽しく生きられたらいい人生だ。色紙はどうなったかな。

吉永小百合様はめったに色紙は書かれないそうだが、どうしてものときは「いつでも夢を」これも不滅の名言。角野卓造さんはつねに「渡る世間は鬼ばかり」これも至言。 自著にサインを求められると「いい酒、いい人、いい肴」。続けていた居酒屋研究会で決めた「居酒屋三原則」だ。 そこに徳利と盃の絵を添える。 決めているとラク。 

ずいぶん昔、青森市の地下市場食堂に入ると、訪れた有名人の色紙が飾られる中に忌野清志郎のがあり、その下に昔ここで書いた私の色紙が貼られていて、とても誇らしかった。 地方公演で市場の食堂に入り、サインを求められるとすらすらと書く清志郎って やっぱりいい奴だ。オレも。 

店の名は忘れたが、ある餃子屋に並ぶタレントなどの色紙の中に、人気作家の一枚があって尋ねると、意外な来店に気軽にお願いすると、う~むと悩まれてなかなか書けず、申し訳なく思い始めたら、すまんこれで勘弁と渡されたのは「うまい」で、作家なのにこんなことしか書けなくてと恥ずかしそうに帰ったとか。いい話だよと言うと、「本当です」とうれしそうだった。

◆「芸術は長く、人生は短し」とは、古代ギリシアの医者ヒポクラテスの言葉だ。もともとは、「人生は短いが、医学を修行するには長い年月が必要だ」という意味だったが、それが転じて「人の一生は短いが、すぐれた芸術作品は死後も長く生き続ける」という意味となった。

●「人生は短い、好きでもない人と付き合っている暇はない」(ジェフ・ベゾス)

●「気にする必要もなく、忘れてもよい小事で心を乱してはならない。小事にこだわるには人生はあまりにも短い。」( デール・カーネギー )

つまらないことをして過ごすには、人生はあまりにも短すぎる。毎日を、面白おかしく生きていきたい。

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