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この一年で新たに知り合いになった人はいますか?

今日のおすすめの一冊は、石角友愛氏の『AI時代の新キャリアデザイン』(KADOKAWA)です。本と同名の「AI時代の新キャリアデザイン」という題でブログを書きました。

本書の中の「AIシナジスト」の箇所が非常に興味深かったのでシェアします。

多くの方が、突然データサイエンティストなどへの転職を試みているわけではなく、今いる業界や職種を維持しながらいかにAIの知識と経験を身につけ、ポテンシャルの高いAI人材になりキャリアアップしていくのか、ということを考えているのではないだろうか。例えば、長くPR(広報)を担当してきたとするなら、PRの分野で「AIをうまく活用できないか」を考えてみる。
既存のツールを導入するだけでも効率化を図れるだけでなく、それまでになかった発想のPR戦略を打ち出せるようになることもある。もちろん、職種はPRに限らない。人事でもマーケティングでも営業でも同じこと。「人事×AI」「マーケティング×AI」「営業×AI」といった掛け合わせを考える。
ここでは、自分のいる職場(営業、製造、人事など)でAI導入の戦略を練りプロジェクトを社内で推進する人、AI活用をして、成果をあげられる人材を「AIシナジスト」と呼びたいと思う。AIシナジストとは私の造語で、“AIを使って主業務でのシナジー)相乗効果)を生み出す人”という意味を持たせている。
さまざまな企業が事業部主体でAI導入を進めていくなかでは、事業部ごとにAIシナジストと呼べる人がいるかどうかが重要なカギを握る。「自分はAIに詳しくないから」、「理系じゃないから」と言って、自分の仕事にAIが無関係だと決めつけてしまうべきではない。
技術者になるようなスキルはなくても、AIをうまく利用できれば、従来のやり方を踏襲していては考えられないような実績をあげられるケースは多い。会社には多大な利益をもたらし、それを個人的なキャリアアップにもつなげらえる。
例えば、アメリカの銀行大手のJPモルガン・チェース銀行では「COIN」というAIソフトウェアを自社開発してローンの査定業務の省人化を実現した。これにより年間1万2000件に及ぶローンに関する契約書を数秒で読み取り、人的エラーの心配がない査定が可能になった。年間36万時間相当の労働力、約100億円の経費を節減できたということである。
エンジニアをインハウスで抱える米銀行とは対象的に、例えば日本にはデータサイエンティストやエンジニアといった専門的なAI人材が少ないうえに、そういう技術を持つ人のほとんどはIT企業に所属している。そのため、ユーザー企業がDXやAI導入を考える際には経営幹部直轄のチームを作り、そのチームと外部の専門企業でプロジェクトを進めていくパターンになりやすい。
そうであれば、そのプロジェクトを担当する社員も必要となってくる。自分自身がそういう役割に就くことを考えてみるといい。そのプロジェクトで結果を出せたなら、会社からは当然、高く評価される。それによって責任あるポジションに就くことになるケースは多い。それだけではなく、転職や独立起業というった選択もしやすくなる。

これからの時代は一言でいうと、デジタル一択だと言われています。IT企業でなくても、昔からの古い伝統的な会社であっても、規模が小さくても、業種を問わず、すべてにデジタルやAIが実装される時代だということです。ということは、我々は普段からAIやデジタルに触れている必要があるということです。

たとえ文系の出身であろうと、年齢が高かろうと、誰にとっても、AIが必要な時代です。AIに苦手意識があればあるほど、AIに普段から触れていなければいけないということです。そのためには、例えばAIの勉強会を自ら主宰したり、積極的にAIの勉強会に参加したりすることがとても大事になってきます。

コロナが起こってからほぼ1年が経とうとしています。この1年で新たに知り合いになった人はどんな人がいますか?あるいは立ち上げた勉強会やプロジェクトはありますか?まさに、この1年間に、「知り合いになった人」「参加した新しい勉強会」「新しいテクノロジーや未来の本」「立ち上げた会や事業」を見れば、今後何年間のあなたの未来がわかります

もし、まったく何もしなかった、自粛していただけだったと言う方がいたら、「なにも新しいことにチャレンジしない」という未来が待っているはずです。今からでも間に合います、何か一つでも「新しいこと」をして、「新しい人」と会う努力をする必要があると思うのです。

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