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生きる上での大事な心得

今日のおすすめの一冊は、藤尾秀昭氏の『小さな修養論 3』(致知出版社)です。その中から「年をとるほど立派になる」という題でブログを書きました。

本書の中に「生きる上での大事な心得」という心に響く文章がありました。

《寧静致遠(ねいせいちえん)》(寧静に非ざれば遠きを致むることなし)

この言葉は諸葛孔明(しょかつこうめい)が子を戒めた手紙の中にある。

諸葛武侯の子を戒むる書に曰く

1.君子の行は静以て身を修め(静謐〈せいひつ〉をもって身を修め)

2.倹以て徳を養う〈慎みをもって徳を養う〉

3.澹泊(たんぱく)に非ざれば以て志を明らかにするなく〈私欲に淡泊でないと、志を実現することはできない〉

4.寧静に非ざれば以て遠きを致むるなし〈丁寧に真心を尽くしていかないと、遠大な事業を達成することはできない)

生きること自体が大事業である。この大事業を成す上での大事な心得が端的に示されている。拳々服膺(けんけんふくよう)したい言葉である。

◆1.これみよがしに、宣伝したり、自慢したりするのではなく、人知れず、静かに身を修めること

2.孔子は「君子(人格者、徳のある者)とはどういう人かと聞かれたとき、我が身を修養して、「慎み深く」あることだ、と言った。

3.西郷隆盛の人間的魅力の元にあるものは、贅沢を好まず、私利私欲では動かないこと。私欲に淡泊であることだ。

4.「あれを見よ 深山(みやま)の桜 咲きにけり真心尽くせ 人知らずとも」という歌の通り、人が訪れないような山の奥で、誰に気づかれなくてもひっそりと咲いている桜がある。その桜のように、その行為が人に知られなくても「真心を尽くす」ことだ。その姿勢こそが人として美しい道である。

「生きる上での大事な心得」を胸に刻みたい。

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