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感情のコントロールができる人

今日のおすすめの一冊は、小林正観さんの『すべてを味方 すべてが味方』(知的生き方文庫)です。その中から『日常でできる「悟り」訓練法』です。

本書の中に「感情のコントロールができる人」という心に響く文章がありました。

日本語の《優しい》という意味は、正しく説明すると、力の強い立場の者が弱い者に対して、その権力を行使しないことを《優しい》といいます。 

社長や専務、人の上に立っている人が《優しい》ということは、自分の強い力を誇示しないということ強引なもの言いをしたり、怒ったり、威張ったりしないこと。 その権力を行使しないことを《優しい》といいます。

社長というのは、社員の向こうにいるお客さまに対して、直接的に笑顔を示す必要はありません。 中にいる社員全員を明るくて楽しくて幸せでニコニコしている社員にすることができたら、この社長は、毎日何もしなくてもいい。 

社員が嬉々として楽しく働いてくれます。 社員というのは、いちばん近い味方なわけですから。 経営者の立場からすると、怒りたくないと思っても、社員が業務に支障をきたすようなことをしたときには、怒らざるを得ないという方も、いらっしゃいます。 

私はこう答えるようにしています。 

「その部下が、とんでもないミスをしたことは事実かもしれない。 社長さんが言っていることは100%正しいかもしれないけれど、そのどうしようもない社員に対して、自分の感情がコントロールできず、すぐ怒ったり、苛立ったりしてしまう… そんなどうしようもない社長が、あなたなのですよね。 その社員とちょうどいい社長なんですよね」 

どんな理由があっても、どんなに自分が100%正しいと思っていても、《争うこと、闘うこと、怒鳴ること、威張ること》がもう不正義でしょう。 怒った人は、怒った瞬間に100%間違っていると思います。

 “権力者”は、絶対に威張ったり、怒ったり、怒鳴ったりしてはいけない。 中観管理職である部長や課長に「部下に優しくあれ」と指導・教育できるのは、社長しかいない。 どんな立場でも腹を立てたり、怒ったりしない人を人格者といいますが、その人格者である社長、専務のもとには、その人格者に合った、人柄がいいよく仕事をしてくれる社員がくっついてきます。 

怒鳴ったり、威張ったり、すごくきつい言葉を使ったり、イライラしたりする人には、その人格に“ちょうどいい”社員しか集まってこない。 イライラさせる社員しか集まらないのです。 

◆「感情のコントロール」が必要なことは、なにも会社の社長でなくても、親や、学校の先生など、リーダーや権威者などにみな言えること。 心理学(交流分析)で言うなら、自分の感情をコントロールできる人のことを、「大人」という。 

感情をコントロールできない人のことを、「子ども」という。 もし、たった一つだけ「怒ってもいい(大声をだして注意する)」という場合があるとすれば、それは誰かが「命の危険」にさらされたとき。 「子どもが急に道路に飛び出そうとしたとき」などに大声で、「危ない!」「やめなさい!」などと言う場合だけ。

 昨今は公の場においても、「感情のコントロール」ができない人が多くいる。 この世には、怒らせたり、イライラさせる人がいるわけではなく、「怒ったり」、「イライラする」自分がいるだけ。 なぜなら、同じ状況でも、怒らない人もいれば、イライラしない人もいるからだ。 

感情のコントロールができる人格者を目ざしたい。

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