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自分に会うと喜んでくれる人

今日のおすすめの一冊は、リチャード・テンプラー氏の『できる人の人生のルール』(ディスカヴァー)です。その中から「悪魔の選択ではなく、天使の選択をする」という題でブログを書きました。

本書の中に「自分に会うと喜んでくれる人」という心に響く文章がありました。

人は誰でも、自分に会うと喜んでくれる人が必要だ。誰かに喜んでもらえることで、自分の価値を確認し、自信を深めることができる。

私自身も、仕事で一日か二日家を空けて帰ったときに、子供たちが並んで待っているのを見ると、嬉しくてたまらなくなる。かわいらしい手を伸ばして、顔には「パパ、おみや げは?」と書いてある。

「今日、学校はどうだった?」と尋ねて、しかめっ面をされるのも大好きだ。なんて新鮮な反応だろう。子供たちにとっては、私が「自分を見て喜んでくれる存在」だ。

息子の一人はヤモリを飼っていて、ヤモリもいつも喜んでいると主張する。私には、どんなにがんばってもヤモリの顔から感情を読み取ることができないのだが、それでも息子にとってはヤモリが「自分を見て喜んでくれる存在」なのだ。 

自分に会うと喜んでくれる人(または動物などの何か)が存在すると、自分が必要とされているということが確認できる。そして、喜んでくれる存在がいると、自分の心配ばかりするような心理状態を抜け出し、生きる意味を見出すことができる。 

身近にそういう相手が思いつかないなら、ボランティア活動をするといいだろう。誰かに喜んでもらえるという感覚をすぐに味わうことができる。しかし、あなたを必要とする存在は、もしかしたらすぐ近くにいて、あなたはまだその 相手に気づいていないだけかもしれない。 

ロンドンのような都会で一人暮らしをしていると、隣近所の人とは一切交流しないことが多い。私の友人もそんな一人だった。しかし、ある日ちょっとした偶然から、数軒先に 身体の不自由な老人が住んでいることを知り、通りがかりに立ち話を交わすようになった。 

その後、老人は偶然を装って、友人の仕事帰りの時間を見計らって、玄関まで出てくるようになったのだそうだ。きっと一人暮らしで寂しかったのだろう。だから通りがかった友人とちょっとしたおしゃべりができるのを楽しみにしているのだ。あなたに会うと喜んでくれる人は誰だろう? これから見つけることはできるだろうか?

小林正観さんは、人生の目的は、人生を楽しむことだという。人生を楽しむとは「自分の存在が喜ばれているという喜びを、実感しながら生きていく」ことだという。つまり、まわりの人に「あなたがこの世にいてくれて嬉しい」と言ってもらえること。

人より抜きんでたスゴイ人でなくても、社会的に偉い人でなくても、どんなポジションにいようと、人に喜ばれることはできる。「あの人がいてくれてよかった」「あの人にまた会いたい」と人から必要とされる人になることだ。

それは、「頼まれごとを、ニコニコしながら、嫌な顔ひとつせずやってくれる人」「いつも笑顔でちゃんと挨拶してくれる人」「常にあたたかい言葉をかけてくれる人」「元気をくれる人」「勇気をくれる人」。

つまり、何かを「与えてくれる人」だ。与えるとはお金のことではない。笑顔でも、言葉でも、あたたかな何かを与えてくれる人と会うと嬉しい。

自分に会うと喜んでくれる人がいる人は幸せだ。

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