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命ある限り成長し続ける

今日のおすすめの一冊は、藤尾秀昭氏の『小さな修養論5』(致知出版社)です。その中から「精進をもって自分の人生を全うする」という題で書きました。

本書の中に「命ある限り成長し続ける」という心に響く文章がありました。

坂村真民先生もまた命ある限り歩み続けた人であった。

「こつこつ」
こつこつ こつこつ 書いてゆこう
こつこつ こつこつ 歩いてゆこう
こつこつ こつこつ 掘り下げてゆこう

真民先生の生き方を象徴するような詩である。この詩の如く先生は生涯を歩まれた。こういう詩もある。「光」と題する詩だ。

「光」
体の中に 光を持とう
どんなことが起こっても
どんな苦しみのなかにあっても
光を消さないでゆこう

心に噛(か)み締めたい詩である。なぜ命ある限り歩む必要があるのか。自分の花を咲かせるためだ、と先生はいう。「悟り」という詩がある。

「悟り」
悟りとは 自分の花を 咲かせることだ
どんな小さい花でもいい
誰のものでもない
独自の花を 咲かせることだ

先生が全ての人に托(たく)したメッセージである。最後に先生が生涯のテーマとした詩を紹介したい。「ねがい」である。

「ねがい」
人は終焉(しゅうえん)に向かって
自分を磨いて
ゆかねばならぬ
たゆまず
あせらず
いそがず
大木朴(ほお)の如く

命ある限り歩き続けるとは、命ある限り成長し続けるということである。私たちもかく人生を歩みたい。

◆どんなに偉い人であろうが、億万長者であろうが、等しく訪れるのが「死」。すべての人間の死亡率は100%だからだ。だからこそ、自分を磨き続ける必要があるという。自分の花を咲かせるため、命ある限り、歩き続け、死の直前まで勉強し続けることだ。

「人間はおっくうがる心を刻々に切り捨てねばならぬ。そして齢をとるほどそれが凄まじくならねばなるまい」と言ったのは森信三師。

命ある限り成長し続ける人でありたい。

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