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幸せなお金の使い方

今日のおすすめの一冊は、星渉(わたる)&前野隆司氏の『99.9%は幸せの素人』(KADOKAWA)です。その中から『「結婚」とは「スポーツ」である』という題でブログを書きました。

本書の中に「幸せなお金の使い方」についての記述があったのでシェアしたいと思います。

《ケチな人は不健康になる科学的な理由》カナダのブリティッシュコロンビア大学で、こんな実験が行われました。●実験の被験者に10ドル(カナダドルで約800円)を渡しました。●自分の好きな額だけお金を他の人に分けてくださいと指示します。●ただし、10ドル全額を自分のものにしても構いません。
実験の結果として「4ドル48セントを他の人に分けてあげれば、恥を感じない」ということがわかりました。裏を返せば、他の人に分けてあげても、その金額を少なくすると「人は恥を感じる=幸せではない」という事実が判明したのです。この実験で注目すべき点はもう1つあります。
被験者がお金を他の人に分けてあげる際に、ロール綿を軽く噛んでもらっていました。唾液から「コルチゾール」というストレスに関係するホルモンのレベルを測定するためです。「人にお金を分けてあげる」ことのストレス、つまりは健康への影響も測定していたわけです。
その結果、「自分が決めた金額に恥を感じれば感じるほど」、つまりは人に分けてあげた金額が少なく、自分の取り分を多くすればするほど、唾液中のコルチゾール(ストレスホルモン)のレベルが高くなったのです。「ケチる」ことで、身体的にも強いストレスを受けるということです。
またある実験では、被験者に1ドル入った封筒を私、次の3つの行動を選んでもらいました。Aお金を自分のものにする Bチャリティに寄付する C実験者に返す どれが一番「裕福な気分」になったでしょうか?結果は、お金を寄付したBの人たちは、お金を返したCの人たちよりもはるかに裕福な気分になり、ただで1ドルもらった人以上に裕福な気持ちになったのです。
これは「自分には人に分け与えられるほどのお金があるのだ」と脳が認識し、心の余裕が生まれ幸福度も増すというメカニズムだと考えられます。こうしてお金と幸福度に関する研究や論文を調べると、どの研究結果を見ても、基本的には次の2つが幸福度をアップさせることがわかります。
◆「経験」にお金を使う ◆「人」にお金を使う 「稼いだお金で、どんな経験をするか?」「稼いだお金を、誰のために使うか?」この2つをお金を稼ぐ理由として設定し、その上で目標を立てればいいのです。お金を得ること自体を目標とするのではなく、その先の幸福度が高まるお金の使い方、そして、そこで得られることを目標にすれば、お金を増やす行動に幸福度高く取り組むことができるのです。

『感動した思い出は全て体験や経験である。モノにお金を使うと幸福感は時間の経過とともに減少していく』ということなんですね。どんな高価なものを買ったとしても、その幸福感は一時的なものだということです。ですが、たとえば、「家族と一緒に行った旅行」というような「経験」はいつまでも鮮明に覚えています。

「経験」と「人」に使う金額の多寡は関係ないといいます。何にお金を使うか、というのはホントに大事だと思います。

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