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チェスとレート戦 その2

昨年末に、チェスドットコム(チェスコム)というサイトで対人戦にデビューして2ヶ月強がたつ。その間、浮沈を繰り返し、じょじょに安定してきた感じがある。ラピッドで、レートは700後半まで下がったものが、ようやく900まで回復した。いまでは勝ち数のほうが多くなっている。
 あいかわらず、仕事終わりに対局と局後検討をおこない、休憩時間にタクティクスの問題を解き、休日にはレッスンとタクティクスの復習をする、というような生活を地道に続けている。
 

タクティクスに関しては、これまでに700問以上解いてきて、レート1800〜1900で頭打ちになっている。べつに難しい問題など解けなくていいし、かんたんで基本的な問題を確実に正答できる方がはるかに大事だと思う。

また、以下の2点を変えたことが大きいと感じている。
・まず、15分戦をやめて30分戦でプレイすることにした
 →これにより、時間に余裕をもってプレイできるようになった。
・パソコンでプレイするのはやめ、スマホで対局することにした
 →これにより、彼我の駒の配置を把握しやすくなり、ミスが劇的に減った。

チェスの対局では、ブリッツとかブレットとか、もっと短い時間で対局するものもあるが、まったく興味がない。わたしはただでさえ思考が遅いのに、短時間の対局で指し手があらくなってしまう方が問題だと思っている。
 また、オープニングについては、たいてい「ロンドン・システム」あるいは「クイーンズ・ポーンオープニング」とよばれるものを好んで指す。“レッスン”を通じて、いろいろな種類のオープニングがあるのは習ってきたが、べつに一つのやり方だけに通暁していればいい、というのがわたしの考えです。ただ、自分が黒番のときは相手に先に指されてしまうため、そのときは相手に合わせたオープニングを展開するようにしている。

チェスコムでは、対局の振り返りに“分析”という機能がある。これは、「もしあのとき、こう指していたら、そのあとにはどのような展開があり得たか?」と振り返りをするのに使える機能である。
 またYouTubeでは、ルセナさんやコジオンさんの「チェス実況動画」をよく見ている。

“実は最初に犯したミスがいきなり大惨事を招くことはほとんどない。そうではなく、そのミスが悪循環となって第二、第三、第四のミスを呼び込み、壊滅的な連鎖反応を生んでしまうものなのだ。”

“目標にすべきことは、コンスタントに起こる心理的および技術的な課題やミスを探して、それをしっかりと見極め、一度見極めたら、その繰り返しを最小限にとどめることだ。”

“実際の話、激しい競争の世界で生き残れる者というのは、自身の持っている技術を相手よりわずかでも深く磨いたものだ。トップになるために必要なのは、ミステリアスなテクニックなんかではなく、一連の基本的技術とされているものだけを深く熟達させることだ。”

 「習得への情熱 チェスから武術へ」ジョッシュ・ウェイツキン より

当面の目標は、ラピッドの対人戦でレート1000を超えることである。実際、多くの初心者初級者たちはそのラインをとりあえず目標にしていると思う。
 しかし、チェスほど面白いと感じられるゲームはそうそうないと思う。また西洋伝来の歴史と格式あるゲームであり、そのへんのスマホゲームとはわけが違うというのもある。とりあえず、わたしはいまのチェスライフを続けてみたいと思っている。

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