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今年、何回目かの高尾山登山にいってきた。

近頃天気もよく、気候もほどよいため、秋の紅葉にハイキングをするにはうってつけといえる時期だろう。
 いつからか、わたしは隔月ごとに高尾山に登ることを習慣にしていて、先日も行ってきたところである。
 平日にもかかわらず、京王線高尾山口の駅前から混雑がすさまじく、ちらほら中国語など外国語の会話もきかれる。この時期に来て正解だったのかと、思わず自問してしまうほどの混雑だった。もっとも、客の大半は登山客というより観光客で、ケーブルカー乗り場にはぎっしり行列ができていた。

わたしのお気に入りのコースは、往路に稲荷山コースを進み、山頂の高尾山ビジターセンターまで登る。帰路は、えんえんとコンクリートの坂道が続くルートを下っていくというものである。
 稲荷山コースはたしか今年の3月まで工事のため、閉鎖されていたと思う。再び開通したのはいいが、以前より足場が強化されており、木の板があちらこちらに敷かれるようになった。それでたしかに歩き易くはなったのかもしれないが、そのぶん登山の味気はなくなってしまったようであり残念である。

高尾山クラスの低山登山とはいえ、基本装備もおさらいしておきたい。飲み物、軽食、着替えのシャツ、雨具は当然のことながら必須でしょう。
 雨具についていえば、傘でもいいとは思うけど、両手を使えるようにしておきたいことから、わたしはポンチョを勧めます。これならバックパックまで覆うことができるし、急に雨にふられても簡単に装着したり外したりできる。また、ポンチョは他にもいろいろな用途に使えることは、自衛隊時代に野営訓練を経験したときに実感しました。
 ガチの雨に降られるような天候なら、ゴアテックスの上下セパレーツの雨衣のほうが良いのでしょうが、いかんせん高額であること。また、装着もポンチョよりは手間だし、暑くて蒸れやすい欠点があるように思う。
 靴に関しては、べつにハイキングブーツでなくてもふつうのスニーカーや運動靴で十分だと思う。サンダル登山は論外でしょう。
 他にも持っておくといいものとして、ヘッドライト、保温のためのアルミシート、手の怪我防止のための手袋もあるといいと思う。

わたしが山を登るときには、以前どこかで見かけた古武術の甲野さんが勧めるテクニックを実際に試すことにしています。“とらひしぎ”と呼ばれる手の形をとることで、脚力が増した感じになるし、下り坂を降りるときには“苦手腕組”をするとより姿勢が安定します。

冒頭でもふれたけど、せっかく山に来たのだから、それも高尾山くらいの山であればできるだけ自力で登頂してみてはいかがだろうか。


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