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受験国語 論説文2 AIは人間そのものには、なれない。

🧡著書名・著者名を確認

本の名前、または論説文の「題名」を見ると、文章のテーマ・結論が分かる。著者は、色々な問題に当たるうちに、この筆者ならこんなテーマだろうという予測がついてくる。

🧡題→AI

AI(人工知能)の話だと分かる。

AI(人工頭脳)が、人間に取って替わる時代に突入している。
 身近なスマホ・PCATMから、あらゆる電化製品に使われている上に、GAFAもAIで私達の情報を収集分析し、個人に最適化されたインフォメーションを送ってくる。
 しかし、いくら分析したところで、AIは人間そのものになることはできない。
 なぜなら人間には「私は存在する」という自我意識があるからだ。
 自然の中に身を置き、遠く広がる空に流れる雲。吹き渡る風。木々の緑の輝き。花々の移ろい。一つとして再現性はない。
 これをAIは自意識を持って「美しい」と感じることが出来ようか?
 移ろいゆく自然・生命というものに無常を感じ、しかもそれを受け入れ、ありのままに生きていくことが出来る「しなやかさ」を持つことが出来ようか?

🧡文章の最初と最後の2~3行を読む。

最初の行にはテーマ、最後の行には結論が書いてあるのが決まりだ。それをきちんとおさえる
😀テーマ=AIが人間に替わる時代に入っている。
😀結論=人間そのものにはなれない。なぜなら、自意識をもって感じることは出来ないし、自然・生命の無常を受け入れる「しなやかさ」を持つことができないから。

🧡知識問題を先に解く

AI(エーアイ)/人工知能(じんこうちのう)/替わる(かわる)/突入(とつにゅう)/PC(パソコン)/ATM(エーティーエム=銀行・コンビニなどにある現金・カードで出来る自動預け払い機)/GAFA(ガーファ=グーグル・アマゾン・フェイスブック・アップル)/収集分析(しゅうしゅうぶんせき=集め分解して調べること)/最適化(さいてきか)/インフォメーション=情報/自我意識(じがいしき)/再現性(さいげんせい)=同じものを現わすこと/自意識(じいしき)=自分は自分であるという意識/移ろう(あせおとろえていく)/無常(むじょう)=いつも同じ状態でいるものはないこと/しなやかさ=柔軟なこと

🧡問題

1「出来ようか」とはどういう意味か?「反語」「いや、出来ない」という否定形の意味。

2 AIが分析している私達に特化した情報を何というか。漢字四字で答えなさい。→個人情報

3「いくら分析したところで、AIは人間そのものになることはできない。」とありますが、それはなぜですか。

自意識を持って、移ろいゆく自然・生命に無常を感じることが出来ず、無常を受け入れ、ありのままに生きる「しなやかさ」が持てないから。

例えば、AIが自意識を持てたとしたら、ほとんど永久的に生き続けなければならない自分という存在に、耐えられるだろうか?

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