見出し画像

2023年12月定例議会の一般質問の報告(その4)。「下増田公民館改築における誰もが利用しやすい公共施設に向けての施策」について。

 名取市議会議員のさいひろみです。

 下増田公民館・児童センターが移転・改築され、開館しました。
 過去に一般質問で設置を求めた「大人も使える介助用ベッド」が、多機能トイレに設置されました。
 ただ、障がい者を介助するヘルパーさんから「非常に困った」という声を聞いたので、取り上げました。

◇ 質問と答弁(概要)

Q:2019(令和元)年12月議会において、公共施設の新築や改築時に障がい者等の参画の推進を提言しているが、下増田公民館・下増田児童センターの改築では取り組まれたのか。

A(市長):障がい者等の参画の推進は、直接お話をお伺いするなどの機会は設けられなかった。しかし、多くの利用者がストレスなく施設利用ができ、安全性に配慮した施設となるよう努力している。

 下増田公民館・下増田児童センターの改築においては、下増田地区の町内会長や区長、民生児童委員や児童センタ-利用児童の保護者の他、公募により選定された地区にお住いの皆様で構成された懇話会を通じ、たくさんのご意見を頂戴した。
 また、下増田児童センターを利用する児童で組織された「新しい児童センターこども会議」において、子ども達ならではのご意見も頂戴し、可能な限り設計及び施工に反映させてきた。
 障がい者等の参画の推進については、この度の事業では、直接お話をお伺いするなどの機会は設けられなかったが、多目的トイレの設置など、ユニバーサルデザインを常に念頭におきながら、多くの利用者がストレスなく施設利用ができ、安全性に配慮した施設となるよう努めてきた。

市長答弁概要

Q:下増田公民館入り口にある福祉車両向け駐車場に屋根をかけ、また、スロープ付車両でも余裕を持って利用できるように、早急に改修すべき。

A(教育長):屋根の設置とスロープ付き車両への対応は、市長部局と調整したい。

スロープを設置する余裕がない現在の駐車場。

 下増田公民館・下増田児童センターには、現在、障がい者向け駐車場を2台設置している。
 その駐車場を福祉車両が使用する場合、屋根があれば利便性が増すことは理解しているが、現在、市の公共施設で屋根がついている駐車場は基本的に無い。
 障がい者向け駐車場の乗降スペースの確保については、国の基準を満たしているものの、ご指摘の余裕をもった乗降スペースの確保には至っていない。
 障がい者向け駐車場への屋根の設置及びスロープ付車両への対応については、今後、他自治体の状況を踏まえ、市長部局と調整する。

教育長答弁概要

Q:下増田公民館の改築に伴い、これまでに寄せられた意見や課題について取りまとめ、館腰公民館の改築時に活用すべきではないか。

A(教育長):当初から問題が生じないように取り組む。

 下増田公民館の改築後に寄せられた主な意見として「エレベーターが公民館入り口から遠い」「施設の案内標識がわかりにくい」など、様々なご意見をいただいている。
 これらのご意見については、できる限り対応していきたい。
 館腰公民館の設計では、今回の教訓を踏まえ、当初から問題が生じないように取り組みたい。

教育長答弁概要

◇ まとめ

 今回の福祉車両向け駐車場の至らない点は、新型コロナの流行もあり、障がい者の方々との意見交換などができなかったというのも背景にあると考えています。
 今回の駐車場の屋根&スロープについては、調整したいとのことで、何らかの動きが出るか待ってみようかと考えています。
 また、次の館腰公民館の改築の準備も進んでいることから、最初から対応されるように願いますし、議会に図面案などが出されたときには、そういった観点で確認したいところです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?