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言葉を大切にしたい

某芸人さんの結婚に際して、そのお相手の年齢と知り合った年齢、年の差について、Xなどで『気持ち悪い』だのなんだの書いてあるのを見て、心が痛む。

私も年の差婚をしている人間で、夫は私より15歳年上である。それも気持ち悪いのだろうか。世の中の人にとっては私は気持ち悪い存在なのだろうかと不安なる。

その人たちのストーリーの一端を知っただけで、どうしてそんなに大いに袋だたきにできるのだろう。不思議でならない。別に誰がどんな年の差で結婚しようが、あなたにはなんの被害もないだろうに。

別に思うのは勝手だ。

けれど、誰にでも見られる場所で書くのは違う。発言するのは違う。それは、その人たちと同じようなストーリーの一端を持つ人まで傷つけるかもしれないんだよ、と知ってほしい。

多様性って、別に全てを受容せよってことじゃなくて、色々な人がいるよねって理解して、それでも受け入れられない人とは距離を取ることだと思う。受け入れて、仲良くなりたい人は距離をつめればいい。それだけのはなし。

気持ち悪いって、結構鋭い言葉だ。それに賛同するのはそれを言っているのとおんなじで、そのいいねの数だけああ、気持ち悪いと思う人が存在するのだな、と傷つく人もいる。

言葉は凶器にもなるって、過去の事例から何も学ばなかったのでしょうか。私はそれが、とても苦しい。

自分が物を書く人間だから、言葉は大切にしたいと思った。そんな日。

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